面白いところもあるけれどドラマ案件
映画で観る価値は？と言われると微妙
嵐のファンの推し活の成果もあっての高評価と思った方がいいかと。
ドラマとしてはシーズン1は観たことがある程度の認知度です。
松潤のキャラクターは彼に合っていると思いますし、元々法廷ものは好きなのですが、本作はミステリーの謎解きでした。
法廷闘争はほぼなし。
和歌山の毒カレー事件を思い出させる事件で、死刑囚は冤罪でした。という事を証明したい。
当事者の村人たちがひた隠しにしたい事とは？
果たして真相は暴かれるのか？
なのだが、ストーリー自体、そんなに大した謎でもなく、この時間をかけるレベルの物語ではない。
なので訳ありな父と娘のサイドストーリーで膨らませるわけです。
結論としては、番組と役者のファン以外の方が初めて観て、感心できる映画ではないです。
松潤と西島秀俊は良かったですが、他は無駄にキャラクターを押し出しすぎでうるさい。杉咲花は元気で可愛い枠って事だけでいいのかもしれませんが、何を喋っているのかわからない。大声を張り上げるより発声をちゃんとしてほしい。シャキーン若きが文字が無いと聞き取れないなんて。
人気ドラマの映画化で必ずやる大間違いはドラマでやった小ネタを全部盛りしようとする事。映画としての完成度を優先するならバッサリ切る勇気が必要だと思う。
大事なところとしては、深山の居酒屋での調理シーンやお寒いダジャレなどであって、香川照之の大はしゃぎは本当に無意味。それなら西島秀俊が「弁護士の道を踏み外した」ってのが具体的にどういうことかを説明してほしかった。
ドラマを全部知ってる人以外には非常に冷たい映画です。
この映画を観るならドラマの再放送を観た方がきっと面白いと思います。
ですからドラマ以下って評価にさせてもらいました。
褒めてる人にも聞いてみたい。
これを映画館でお金を払って観たとしても同じように褒めますか？
