Disneyアニメはいつからストーリーを放棄したのか？
この映画も突き詰めるとアンチ・ルッキズム
そして有害な男らしさ（トキシック・マスキュリニティToxic masculinity）
これらのメッセージのために映画があるようで、要するに物語はとてつもなく「つまらない」
歌と映像で彩られ、それなりに楽しさや見事さはある
でも音楽を抜いたなら、かなりスカスカな脚本である事はバレバレじゃないの？
音楽の尺を取るために人物描写が削られてる
志をもって努力して手に入れた能力と長年の苦労があって築いたはずの王国
王の心が蝕まれたのはなぜ？それはいつから？
王妃の心労も描かれていないので、まるである日突然夫を見限ったかのよう。
「願い事」が「有害」な事実はさまざまな昔話で語られている。下手に願掛けするととんでもないことになるって教訓。しかし今回の「願い」はどれも「希望」と同意義のよう。キラキラ輝く✨星のようなものばかりが願い事なはずはない。願いが「世界征服」だったり「最強の魔法使い」だったり他人を苦しめる事だったりしない保証はない。この辺は結構スルー。
王がくだらない「願い」の例に挙げていたのは「ピーターパン」や「メリー・ポピンズ」で、まるでDisneyアニメを否定するような価値観の王＝文句なく悪って言いたいのか？って思った。
人々が「願いを他人に託すのではなく、自分で叶えるべき」と気づいたのかな〜？と思った途端、「外部からの強力助っ人」に救われちゃう。
（これぞアメリカンだよねー）
魔法は下手みたいだから私には不要だわと、遠慮したかと思ったら、あっさり魔法の力を受け取っちゃうヒロインの変わり身の早さにビックリ。
Disneyは「夢と魔法の王国」なので、それを否定する事は許されないんだな〜と、本作でしみじみ思った。
と言って、昔ながらの素朴なDisneyらしさも感じられない。
魔法で生き物（植物・菌類を含む）が人間語を喋り始めて人間と平等な分別と知性を持つとか、反自然すぎておぞましいんですけど…
歌やダンスのシーンはミュージカルで演る事前提みたいでテーマパークにもまんま使えそうな舞台装置。Disneyという会社にとって映画はランドや舞台の宣伝ツールなのかもしれない。
参加のピクサーやマーベルには独自性をどこまで持たせる事ができるのだろうか。心配。
私たちは今後、安易にDisneyは質が安定してていいね、なんて思わない方がいいと思う。
多様性と謳いながら多様性を最も嫌がるのは大企業なんだから。
王の末路とその扱いこそDisneyの本音なんだと、この映画を観て、みんな気づこうよ。
注意⚠️私は全てにおいてアンチ・Disneyではありません。
無批判、迎合、無自覚な思考停止が嫌なだけです。
文化の退廃は思想統制から始まるからです
だから誤解なさいませんよう、ヒラによろしく🙇
