月うさぎさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

秘密の花園(1993年製作の映画)

5.0

子供の頃から大好きな小説。その世界の美しさに魅了され、何度も何度も読みました。心の中の映像が出来上がっている小説は他人の手になるイメージを受け付けられず、違和感を抱くことが多いと思います。そのリスクを>>続きを読む

ムード・インディゴ うたかたの日々(2013年製作の映画)

4.0

大好きな小説「うたかたの日々(日々の泡)」の映画をミッシェル・ゴンドリー監督が撮ると聞いた時から、ものすごく楽しみにしていました。
「うたかたの日々」は1946年に発表され、フランスでは400万部を超
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アメリ(2001年製作の映画)

4.0

今日はお出かけする気がしないというちょっと寒い日曜日の朝におすすめ。
アメリの笑顔とゆるい笑いの世界が心をほんのり温めてくれる。

絵画のようにキレイでオシャレな映像とオドレイ・トトゥの笑顔がキュート
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.2

旧ズブロフカ共和国に巨大で美しい名門ホテルがあった。グランド・ブダペスト・ホテルだ。ムッシュ・グスタヴは、ホテルの最初のそして最高のコンシェルジュ。彼とその弟子となったロビー・ボーイの少年、ゼロ・ムス>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

4.2

「決して前情報無しで観て下さい」タイプの映画。キャストさえも、主役以外はチェックしない方がいい。

都内で起きた3件の連続殺人事件の現場に残されたメッセージから、次の犯行がホテル・コルテシア東京で行わ
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モテキ(2011年製作の映画)

2.8

森山未来が出ていて、話題作だったから。という理由で鑑賞。
しかし何といっても長澤まさみでしょう。近年の役どころとは全く異なるキュートでビッチな女性を蠱惑的に演じています。
ストーリーには期待せず観たの
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劇場版 銀魂 新訳紅桜篇(2010年製作の映画)

2.8

銀魂の漫画のアニメ化作品…なんだけど、漫画をアニメ映画にしたのではなくてテレビアニメの映画化みたいですね。微妙な差だけれど。それなのに、テレビアニメファンは既にテレビで観すぎているみたいで、あまり喜ん>>続きを読む

銀魂(2017年製作の映画)

3.3

大ヒット漫画の実写化…なのだけれど、これはむしろ、アニメ映画の実写化だった。
ひたすらアニメ映画を再現する事に力を注いだ映画なので、そのそっくりさをこそ愛でるべき。コスプレイヤーがキャラになり切ろうと
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宇宙兄弟(2012年製作の映画)

3.5

宇宙飛行士の夢を描いた人気漫画の実写映画化。
最近の実写化は意外といい出来のものが多いですね。「宇宙兄弟」も、絶対に違うでしょと思った小栗旬がなんと兄のムッタにビジュアルイメージがぴったり。(といって
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偉大なる、しゅららぼん(2014年製作の映画)

2.4

岡田将生が好きなだけで鑑賞しましたので、いいんですけどね。
キャストは悪くないです。部分的にもおもしろいです。
そういえば琵琶湖って生で見たことがありません。初めてその存在感や大きさを感じることができ
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重力ピエロ(2009年製作の映画)

3.5

「ハルが二階から落ちてきた」  
桜の花びらの舞う春。春は重力をものともせずに2階の窓から飛び降りる。

加瀬亮(長男・泉水・いずみ)、 岡田将生(次男・春・はる)、小日向文世(父)
この3人の醸し出
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天然コケッコー(2007年製作の映画)

3.1

夏帆と岡田将生の思春期のういういしい姿がみられるさわやか映画。映画の中の彼らは中学2~3年生。愛らしい映画です。

この映画がとても評判が高い事、原作のくらもちふさこの漫画も漫画賞を獲っているヒット作
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劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル(2010年製作の映画)

2.5

山田&上田の迷コンビの深夜系のビミョーな笑いに毒されたファンのための映画。面白ければマンネリOKという方に。

「TRICK」シリーズの魅力とは、まず第一に仲間由紀恵と阿部寛のコンビの面白さでしょう。
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テルマエ・ロマエII(2014年製作の映画)

3.3

続編。良くも悪くも続編。
阿部寛の身体を張った演技と文字通り身体が最大の見どころ。均整のとれたすらりとした長身の肉体美は男女問わず見惚れること間違いない。芸術作品を観るようなもの。外人のモリモリな筋肉
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テルマエ・ロマエ(2012年製作の映画)

4.2

私もずっと謎だったんです。なぜ、現代のイタリアでは風呂がないがしろにされているのか?古代ローマは公衆浴場文化の先駆けだったのに。

「世界で一番風呂を愛する国民、それは日本人――と古代ローマ人だ」
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猫侍(2014年製作の映画)

3.0

北村一輝のしかめっ面と低~い声がハマっていて楽しめました。白ネコ玉之丞のおっとり演技にも見とれました。
でも思い切り猫好きの方のための映画かな?と思っていましたが、そうでもなかったです。
思い切りコメ
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殿、利息でござる!(2016年製作の映画)

4.0

誰もがみんな間違いますよね。阿部サダヲ主演の時代劇コメディーだと。
この宣伝の仕方!ポスターもタイトルもキャッチコピーも!
コメディーはコメディーですがお笑いではない。
なんてきれいな映画なんだ〜〜〜
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武士の家計簿(2010年製作の映画)

3.0

幕末期の加賀藩で 「御算用者(経理係)」という下級武士の家系に生まれ育った猪山直之。この「そろばん侍」を、半沢直樹で大ブレイク中だった堺雅人が演じています。
意外性がありましたよね。サラリーマンとして
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鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

4.8

とっても好みのタイプのコメディです。
オーバーで笑えて、でもギリギリおふざけから踏みとどまっていて、心にぐっとくる映画。
脚本も細かい点まで作りこんでいて、伏線の張り方活かし方が自然。脚本にセンスがあ
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ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

3.0

世の中はうつを知りたがっていた!?原作は同名の大ヒット漫画です。
売れない漫画家のハナさんと結婚5年目のサラリーマンの夫、そしてペットのイグアナとのつつましい暮らし。しかし夫がうつ病を発症して生活意識
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クヒオ大佐(2009年製作の映画)

3.3

荒唐無稽なお話ですが、クヒオ大佐は実在の結婚詐欺師なのでした。あらすじを読む限りでは、おマヌケなコメディ映画だと思っていたのですが、違いました。

いきなり第一部「血と砂と金」というロゴが出てきて、1
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

心理劇でもありミステリーでもあり恋愛劇でもあり。
実に後を引く映画ですよね。観終わって考え込んでしまうような…。
それでもとても上質な映画であるということは間違いないです。
謎のかけかた、映像的な美し
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死海殺人事件(1988年製作の映画)

1.5

アガサ・クリスティの『APPOINTMENT WITH DEATH』(邦題:「死との約束」)の映画化。名探偵ポアロの中東シリーズですが、なんで邦題が「死海殺人事件」?死海で殺人事件起きませんが…。>>続きを読む

地中海殺人事件(1982年製作の映画)

3.3

アガサ・クリスティの「白昼の悪魔」の映画化
ストーリーの意外性を楽しめるレトロでファッショナブルな娯楽作品。

セレブの集まる孤島の豪華なリゾートホテルで起きた殺人事件。
被害者と宿泊客の間には過去の
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クリスタル殺人事件(1980年製作の映画)

3.0

アガサ・クリスティの映画化作品ですが、主役はポワロではなくミス・マープルです。
「クリスタル殺人事件」という邦題は今でも非難の的です。
原題は「鏡は横にひび割れて」(The Mirror Crack'
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ナイル殺人事件(1978年製作の映画)

3.8

アガサ・クリスティーの原作『ナイルに死す』の映画化作品。

ハネムーンにエジプト旅行へ出かけた夫婦にストーカーのように付きまとう夫の元カノ。その女は大富豪の新婦の親友だった。その結婚は掠奪婚だったのだ
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そして誰もいなくなった(1945年製作の映画)

3.5

アガサ・クリスティの代表作の一つ「そして誰もいなくなった」の映画化作品。ルネ・クレール監督作品ですがフランス映画ではありません。
5回ほど映画化されている中で最も古い作品らしいですが、これが「最高」と
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オリエント急行殺人事件(1974年製作の映画)

4.5

アガサ・クリスティ原作の名作映画。名探偵エルキュール・ポアロが活躍するミステリー。
豪華キャストとエレガントなオリエント急行の車内の映像が魅惑的。役者の名演技に圧倒され、ストーリーの見事さに感服し、結
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情婦(1957年製作の映画)

5.0

アガサ・クリスティの「検察側の証人」です!
ユーモアがあって品があって、美しくも悲しくて、クールで情熱的で衝撃的。大好きな映画。

クリスティは初めこの作品を短編として1925年に発表、1933年に戯
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砂上の法廷(2015年製作の映画)

3.5

TOHOシネマシャンテで観ました♪というか、ここしか上映がなかった!
キアヌ・リーブスが普通の人間の役を演るようなので、観たかったのです。今まで観た映画は、ヒーローか宇宙人かエクソシストか、あまり人間
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地球が静止する日(2008年製作の映画)

2.0

うっかり「地球の長い午後」の映画化だと信じ込んでいました。全然違って、昔の映画のリメイクだそうです。
キアヌ・リーヴスが出演している事につきる映画でした。
みんなの期待通りにいい人…じゃない、いいエイ
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

4.5

職業=エクソシスト。ジョン・コンスタンティンは第一級の悪魔祓い。
主演、キアヌ・リーブスの魅力が引き立つ映像と役柄ですね~!文句無しにカッコいいです。
ティルダ・スウィントンの人間離れした気品ある美し
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ナザレのイエス オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.5

欧米の映画、文学、絵画を観賞するにあたって「聖書」は欠かせない「常識」
キリスト教の暗喩、モチーフ、精神、哲学、言葉 etc.
知っているといないとでは作品理解やネタの面白さが半減します。
洋画ファン
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ジーザス・クライスト・スーパースター(1973年製作の映画)

3.8

『ジーザス・クライスト=スーパースター』は、ロック・オペラの傑作。
まずブロードウェイミュージカル(日本では劇団四季)を思い出すでしょう。
でも本当は「音楽」が最初なんです。
アンドルー・ロイド・ウェ
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

デミ・ムーアの可憐さと音楽のロマンチックさと、ウーピーのはじけたお笑いパワーが最高。そしてUnchained Melodyの名曲が重なる。
せつないことこの上ないもどかしい展開にドキドキ。一世を風靡し
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天使にラブ・ソングを2(1993年製作の映画)

4.2

歌手デロリスが今度は閉鎖目前の高校の先生としてシスターに復帰?!
「天使にラブソングを」の続編としてウーピー・ゴールドバーグが再登場。
またまた元気なシスターとしてはじけた演技を見せてくれます。
1で
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