このレビューはネタバレを含みます
1938年製作公開の成瀬巳喜男脚本、監督作品。原作川口松太郎 。そして山田五十鈴は芳紀まさに21歳。リアルタイムの山田五十鈴はおっかない顔をしたお婆さんでしかなかったが、こうして若かりし頃の可愛らし…
>>続きを読む成瀬巳喜男監督作品を久しぶりに鑑賞。
新内の人気名コンビの鶴八(山田五十鈴)と鶴次郎(長谷川一夫)が互いに愛情を抱きながら、喧嘩しながらも芸道と恋愛の葛藤を描いた感動作。
トーキー映画でありながら、…
『鶴八鶴次郎』(1938)成瀬巳喜男。これぞ男女の芸道ものの傑作。すべての仕事ぶりがプロでありドラマに寄与していて見ていて泣けるくらい。なお『ラ・ラ・ランド』を見た後に似たテイストの作品があったなあ…
>>続きを読む子供の癇癪のように些細なことで感情的になる長谷川一夫と、毎回それに全力で反撃する山田五十鈴。互いに強情なので口喧嘩がいったん始まると簡単に破綻までエスカレートする。もちろん穏やかなシーンでは無いけれ…
>>続きを読む「おや、お豊ちゃん、こんなところにホクロがあったんだね」「あらそう?」といちゃいちゃし始めて、周りを気にして佇まいを改める。こんな可愛らしい演出の一方で、あの厳格なラスト。これこそが成瀬の真骨頂。
…
嫌よ嫌よも好きのうち。
2人のテンポのいい掛け合いコメディ+メロドラマ。
長谷川一夫さんは、顔を切られる大怪我にあった翌年の復帰2作目。
先代の建前を気にする鶴次郎役・長谷川一夫さんと、ツンデレ三味…