かつて長谷川和彦監督は「地獄の黙示録」を評して「コッポラの壮大なる失敗作だが、しかしその失敗ぶりは一見に値する。」と書いていました。
その言葉を丸ごと借りると「『東京オリンピック』は市川崑の壮大なる…
美しい映像の数々、これが黒澤明が見込んだ宮川一夫の映像か。
オリンピックという筋書きのないものに緻密な脚本が練られて構成されたこの映画はただの記録映画に留まらず高い芸術性をもつ。
撮り方は望遠…
マジで撮る映像の1つ1つがダイナミックにオリンピックを捉えていて、実際に見るオリンピックの1.5倍は神聖で、巨大で、面白いものに映っていた。
競技毎に合わせた画角や撮るポイントの選別も含めての"撮…
おそらく、この作品の観客動員数、歴代日本一は、「およげ!たい焼きくん」のレコード(音楽ソフト)販売数日本一とともに、永遠に破られ無いであろう。
しかし、ドキュメンタリーなのに、脚本4人って‥でもわ…
とてもよかった。ほぼ三時間素晴らし過ぎる絵の連続にポォーと没入できた。この感覚は、ベルトルッチのラストエンペラー以来。言っていいのかどうかわからないけど、最初の入場時から選手たちが人前で肉体を酷使さ…
>>続きを読むこ、これは…単なる記録映画じゃない!
これだけ美にフォーカスした記録映画が他にあるか?なんとまああらゆる方面に気合いの入ったオリンピックだったことか!すげえ…選手たちの洗練された心と身体が眩しく光る…
このレビューはネタバレを含みます
1964年の東京オリンピック。
日本初アジア初の開催。
単なるオリンピックの記録映画かと思っていたら、そうではなかった。冒頭のナレーションや開会式の場面から、なんだか胸が熱くなってしまった。
19…
「聖火は太陽へ帰った。人類は4年ごとに夢を見る。この創られた平和を夢で終わらせていいのか。」
天才市川崑…
これは記録映画なのか?という論争が起きたのも頷けるくらい、3時間に凝縮された祭典は五輪…
「オリンピックは人類の持っている夢のあらわれである」
このフレーズから本作は始まるが、1964と2020(+1)の2つの東京オリンピックの間の57年間に失われたものは、「夢」だったのだろうと思う。
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