YUKiさんの映画レビュー・感想・評価

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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.4

観終えたあとの、
“共に生きた”感がすごい。

主人公・アーネストの半生を
見届けたような余韻がすごい。

骨太。濃厚。鑑賞者ですら
油断できない緊張感。

後半に差し掛かるにつれて
解像度が上がるイ
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.8

ラスト圧巻。
高濃度カタルシス作品。

前半、大阪・西成を紹介しすぎたのか
2時間超えは長い。

もう少しはしょってもろて、
ネリとジョーの特殊詐欺シーンあたりから
始まってくれたらもっと好き。

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バービー(2023年製作の映画)

4.0

バービーランドの
閉塞性ありつつのキラキラ感と
リアルな人間界を行ったり来たり。で、
女は女であれ、男は男であれ、を巡りつつ
行きつく先はアイデンティティの誇示という
落としどころ。意外だったけどとて
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.4

トム・クルーズは
ほんとファンを裏切らない‥
ここでこういうアクション撮る、
とかへの執着は止まるところをを知らない。

が。

それをわかっているファンは、
ああまたか‥とはならない。
アガる。これ
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怪物(2023年製作の映画)

4.4

怪物とは。きっと自分の目で
“見たいもの”を見て解釈をし、
確信できるもの。それ唯一。

他者の解釈とは違ったとしても。

序盤の安藤サクラ演じる
シングルマザーと学校の戦いには
ぐいぐい引き込まれ、
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.3

大好きな家族と過ごした幼少期。
しかも最初で最後の2人旅を
回想する夏の美しいシーンたち。

かけがえのない時間は
夏の終わりとともに‥
という哀愁を纏った映像。

家族との旅って、少し退屈だったり、
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

とても短絡的に、
「セッション」の女性指揮者版
のようなイメージを以て鑑賞。

‥とんでもない。

現代の社会問題、
定義すべきこと、
見てみぬふりをして
生きていることが
あちこち浮き彫りになる構成
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

今更の鑑賞ですが‥‥

嘘でしょ。人生って人間って
こんなに美しい感情だけで成り立ってるの?

めちゃくちゃ主観ですが‥
もっとドロくさいもんでしょ。

家福さん、あなたに起こったことは
そんなに他人
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.9

主人公 チャーリーの“5日間”を察知し、
最後に赦しを乞うために訪れる訪問者。
と捉え、ブレンダン・フレイザーの
1人芝居を観ているような感覚だった。

それぞれに浄化しきれないものを
異常なほど大事
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

日常に突如ぶち込まれる、
マルチバースの非日常。

何を観せられてるんだと思いつつ
ぐいぐい引き込まれた。
かなりカロリー消費した。

感情移入先がない‥かと思いきや、
ある。あります。これは
家族の
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.0

人と人との関わり合い、
こうだったらな。ものごとを
こんなふうに捉えたり
手放したり、浄化させたりして
透明な生き方ができたらいいな。
が、詰まった作品。

原作ではあちこちから受け取ったメッセージ、
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.2

ヴァンパイア作品でもなく、
カニバリズム作品でもなく、作中
そのルーツや説明は定義づけされていない。

だからこそ、既視感のない展開が
繰り広げられるんじゃないかと思ったが、
想定できないことはとくに
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.5

フェーズ5に入った。
1作目はアントマン!
ということで、展開は否応なしに
マルチバースの世界へ。

量子世界で対峙することになる
フェーズ5の新たなヴィラン・カーンは、
全人類の時間軸を支配している
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.3

閉塞感、孤独感、
それらに勝るものといえば
もしかしたら“退屈”なのかも知れない。

この島に精霊が存在するとしたら
その名称はそれかも知れない。
退屈が人の思考を肥大化させ
ときに蝕む‥のかも知れな
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.3

まず、勝つか負けるかが
主体のボクシング作品ではない。

生まれつき難聴というハンディキャップを
持つケイコの日常を視覚化して
見せてくれる、言葉や音少なく伝えてくれる
そういうストーリーでした。
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

絵を描かせれば漫画家の枠を超えて
水墨画家の域にまで達する、
井上雄彦氏。

今回の映画化にあたって
まさか監督も手掛けるとは
思ってもいなかったんですが、
映画創作に関してもここまでの
才能を目の当
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.4

映画ジャンルのカテゴリーとして
枠にはめ込むのが難しく、
“こうきたら、こう来る”、かな?
を良い意味で裏切ってくれる。

各シークエンス ギリギリまで攻めて
ミスリードさせ続けるエンタメ作品。

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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.7

“追悼”と“継承”に
がっつりと尺を取ってくれたお陰で
チャドウィック・ボーズマンという
偉大な存在を亡くしてしまった哀しみに
少しだけ折り合いをつけられるかも知れない、
という想いが込み上げた。
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三姉妹(2020年製作の映画)

4.5

この作品、すでにタイトルから
ひとつの大きな伏線になっています。

中盤まではその姉妹の
各家族関係含め、胸糞シーンが続き
息が詰まる。こんな環境いや!最悪、
全員ここから逃げ出したらいいっ
て思う。
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.0

人生はいつでも
ちょっとだけ間に合わない。

ちょっとだけ間違ったり
ほんの少しの食い違いが
大きなズレを派生したり
そんなことの繰り返し‥。

そんなストーリーを
独自の世界観で描き切った、
人生に
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.0

是枝監督が仕掛ける韓国映画、
ストーリーの主軸が人身売買ということで
その現代社会における、
「万引き家族」からのさらに濃厚で
重みがのしかかる世界観を想定していました。

是枝作品でしか漂わせられな
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