とても短絡的に、
「セッション」の女性指揮者版
のようなイメージを以て鑑賞。
‥とんでもない。
現代の社会問題、
定義すべきこと、
見てみぬふりをして
生きていることが
あちこち浮き彫りになる構成が
見事としか言いようがない。
リディアのことを称するなら
男性性が強い女指揮者でも、
男の能力に引けを取らない指揮者でも
“マエストロ”でもない。
最後の最後まで強かったが、
原点回帰である着地点には
安堵した。
天才指揮者 リディア・ターの
ドキュメンタリーを追っているかのようで
良い意味でケイト・ブランシェットたる
俳優には全く見えない、細やかで
緩急ある演技力はもうさすがとしか‥。