“追悼”と“継承”に
がっつりと尺を取ってくれたお陰で
チャドウィック・ボーズマンという
偉大な存在を亡くしてしまった哀しみに
少しだけ折り合いをつけられるかも知れない、
という想いが込み上げた。
で、その丁寧な追悼・継承ストーリーに
相反して、突如現れたタロカン王国の
国王ネイモアにツボってしまって‥
ちょっとバランス感覚乱れました。
ものすごく雑に表すると
これ、ネイモアの片思い逆襲撃
じゃないですか‥。
SWでカイロ・レンが厨二病的に闇落ちし
レイちゃん好きになってしもてるやん！
っていうくだりを思い出さずにはいられなかった。
コスチュームも、キャラクターも
突っ込み目線で見てしまうとキリがなく‥。
自分の中では完全に
コメディリリーフになってしまったネイモア。
謝りたいくらい、最後の最後までツボりました。
胸熱の最終対決も、シュリの雄姿に
泣きましたが ネイモアが笑わせに来るので‥
いちいち笑わせに来るので、
歯止めがかかってしまい
何を見せられているんだ感も否めず。
そして、すごくすごく早く大人になって
自立しなければいけなかったシュリ。
葛藤を抱えつつ 時間をかけて、継承を
見事成し遂げた彼女と、支えである
ワカンダファミリーの、より強くなった絆に
涙しつつ、やっぱり遺ってしまった
故ティ・チャラ国王の圧倒的存在感よ。
途中、ある回想シーンで
前作に登場したキーパーソンが
カメオ出演しますが、まさか！と
一瞬歓喜してしまったものの、
不在であるティ・チャラ、
不在であるチャドウィック・ボーズマン
が頭をよぎると、さすがに作品中に
有り続ける消えない喪失感が
いかに大きかったかを思い知らされました。
最後に。続編では、新しく誕生した
キャラクターのコスチュームが
バージョンアップしていてくれますように！
あとは、取ってつけたようなラストシーン、
今後安直なストーリー展開を引き出しませんように‥。
