ヴァンパイア作品でもなく、
カニバリズム作品でもなく、作中
そのルーツや説明は定義づけされていない。
だからこそ、既視感のない展開が
繰り広げられるんじゃないかと思ったが、
想定できないことはとくに起こらず。
ロードムービー要素や、
それに追いつく画の美しさによって
ストーリーが“持った”感があった。
人種がどうあれ、メンヘラおっさんが
自分自身のことを名前で呼んでたら
普通にイラつくよね。わかる。
でも彼がいなかったら
ストーリーの進行は難易度が高くて、
れっきとしたキーパーソンなのに
あんな末路でちょっと気の毒。
2人が憧れた“普通の人間の幸せ”を
手に入れた時点で、タイトルどおり
ある程度想像できた結末。
想像できたとしても悲哀に満ちた
数秒のラスト、好き。