EnzoUkaiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

EnzoUkai

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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

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映画館で見なかったから何とも言いようのない気持ちになってしまった。
テレビ画面で見ると明らかに迫力不足。とんでもない映像と音なんだろうと想像できるが、伝わってこないもどかしさ。
ただ、その分話に集中で
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.5

もうね、ほんとはね4.9位付けたいのよ!
しかし、もうこのところの最高点は4.5だから、4.5にしとく。
つまり最高ってことね!!
(PTA作品は『マグノリア』が4.9で他の作品はもう全て4.5で良い
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.6

笑ろた、どっからどう見ても是枝さんの映画。韓国人スタッフで撮ってるのに韓国映画の質感じゃない。
これ、『チィファの手紙』のところにも書いたけど、やっぱり強烈な作家性は消すに消せない。逆に『流浪の月』で
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.6

日本映画もこうした作品群が多く公開されたらなって常日頃思ってる。
常日頃と言うか、もう随分前からか。
日本映画と言うか、文芸でもそうだが、なかなか想像力を超えてくる作品に出会わない。特にSF作品はそう
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

4.1

恐るべし加藤拓也!!!
NHKドラマ『きれいのくに』で心底度肝を抜かれて、彼の想像力に平伏した。
その後、チェックしたら何と!夜中に何気なく見た『平成物語』も彼の作品だと驚いた。何せ、身悶えしながら見
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パリ13区(2021年製作の映画)

3.3

トップガン見て、その一週後に見たのがこれ。
トップガンに興奮した自分に驚いたけど、これ見てあんまり響いてこなかった自分にも驚いた。
もしかして、トップガン見て少し体質改善してしまったのかも?
心なしか
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.1

なんやろ、この感覚。
久々の総毛立つ体験。
もう劇中何回ウハウハ言って、何回笑いを漏らしてしまったか。
なんかもう随分前に忘れてしまった感覚が蘇った。
よくよく思い返せば、もうこの類いの映画って殆ど劇
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

安定の李相日。
強烈な吉田修一の作品2本を経て、またもやなかなか強烈な原作ものの映画化。そして、またもやご自分の作品にキッチリと落とし込んでいる。
今回、製作はU-NEXT。もちろん、製作が影響したわ
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落下の王国(2006年製作の映画)

4.1

つくづく映画ってのは芸術なんだって思い知らされる映画。しかも、その芸術性は非常に高く、自分が所属している文化圏や話す言葉、もっと狭めて、境遇やらを超越した訴求性の高さがある。
なかなかこの手の映画は作
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.8

シンゴジラでの過去作への偏執的リスペクトは今回も。
シンゴジラはゴジラ過去作以上に戦後日本映画全般へのリスペクトも大きく、みてる私も同年代として非常に胸のすく出来栄えだった。
リスペクト!
一言そう言
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アネット(2021年製作の映画)

4.5

カラックスについて初めて書き込みます。

たまたま深夜映画で出会った『汚れた血』の冒頭2分で撲殺されたに近い衝撃を受けて以来、毎作毎作待望する監督。また寡作ゆえにほんと、喉から手が出るくらいに待ち遠し
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皇帝のいない八月(1978年製作の映画)

4.9

スクリーンで見るまでレビューは書かないって思ってたけど、松竹のリマスターやる気も無さそう。
つうか、ここの点数もそこそこなのが私自身に火をつけた。
私は日本映画史上でも出色の出来だと思ってるし、トップ
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藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

3.7

チョン・ドヨン最強説!
今更ながらに、凄いわこの人。
つか、マジにいつも分からん。
後から名前を確かめて「え!!!」ってなる。

おもれぇし、たまらん一本。

何故か、あんなに大々的に出ててかなりの良
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.3

最近は自分でも脳みそが保守化してるのを実感してて、ついつい旧作のリピートに走ってしまう。見たい新作があるのに、4Kリマスターやらレストアなんて言葉にかなり弱くなってしまった。
そうこうしてるうちに脳み
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太陽の家(2019年製作の映画)

-

まさかまさかの怖いもの見たさで手をつける。
開始10分で見るのを止めるのはこちらの負けだと思いそのまま見続ける。
何度も挫折しそうになるけど、主人公は実はエイリアンなんだと固く信じながら見続けた。
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.1

初見の時に書こう書こうと思ったレビューが今頃になってしまった。
私はあまり柔軟な脳みそを持ってなくて、印象や感想を素直な心の表出として書けない。カテゴライズされていればそれに倣って言葉にすれば良いし、
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

フィルマークス上で皆さんの感想が様々で非常に興味深いです。
映画としては第一級の格を持った作品であるのは間違いないし、アメコメというジャンル物にとどまらない色んな楽しみ方ができる作品であるから多角的な
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麻希のいる世界(2022年製作の映画)

3.7

先ずは中瀬慧というキャメラマン。覚えておこう。非常に良い色が出てる。ピントの当て方も絶妙。サイズ感もバッチリ。

少女幻影のファンタジー。
捉えようのない質感の二人の少女。
生々しさもあるが見ていてど
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

3.9

韓国映画界も巨匠と呼ばれる監督が多く出てきてて、そうした監督の最新作を心待ちにしている。
そうした名の知れた監督作品だけじゃなく、非常に面白い映画に出会うと必ずこの監督名は覚えとかなきゃいかんな、とか
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

書きたいことが止まらないからこっちにも少し書いとこう。

(と書き始めたらかなりのネタバレになってしまったから、ネタバレ仕様にします。スピルバーグ版見てない人、要注意!)

ここではストーリーについて
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

これまた色んなことを語りたくなり過ぎそうなので自重気味に参ります。

とは言え、オリジナルの『ウェストサイド物語』に触れない訳にはいかない。旧作を初めて見た時の衝撃は忘れない。「アメリカ」や「マンボ」
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

3.6

散々っぱら予告編やCMが流れてくるから、公開前にここに、
「三木聡注意!!好きな人以外は見に行くな!」
の警告を貼ろうかと大概迷いましたよ。
しかし、よくよく考えると、釣って観客動員させようとしてたの
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ベルリン・天使の詩 4K レストア版(1987年製作の映画)

4.5

思い出深い映画過ぎて何からレビューに書いて良いか分からない。
ミニシアターブームの火付け役の映画として語れば、それだけでも当時の思い出が語れる。話したい気持ちをグッと抑えて映画本編の話をしよう。

7
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.0

参った。こりゃ何ね?

ウェスアンダーソンの映画に前情報は不要。前々から新作を待望してたけど、いざ公開されることが分かっても積極的に記事を読んだりすることはしなかった。豪華な俳優陣が出てるのはポスター
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チィファの手紙(2018年製作の映画)

3.5

どっからどう見ても岩井俊二の作品やねぇ。
何なんかね?
こうなるんやね。
いやいや、そりゃ分かってることなんだけど、どう見ても中国映画には見えない。
こんなキャメラワークと編集は中国映画はしない。断言
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

(1月25日、追記しました。
ついでに後ろも読んでいただければ幸いです)


遅ればせながら行って参りました。
何と言いますか、濱口くんの若さにも困ったもんです。
自作脚本を滔々と演技者達に読ませる技
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ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版(2000年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

久々の劇場上映。
ロードショー時に劇場で観て打ちのめされ、それでも一度だけリピートした。2回見ても冷たい涙と息苦しさは変わらず、その後は殆ど見てない。一回くらいだったかな、レンタルビデオで見た。
サン
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2時間半超の上映時間に一抹の不安を持ってしまう。そりゃドライブマイカーは別格なので、今まで染み付いた感覚が長尺への警戒心を呼び起こす。
見始めても、途中で話が枝分かれする頃に、やはり継ぎ足し継ぎ足しの
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

DVDを持ってるがそのDVDが埃をかぶってる。多分ここ10年くらい見てない。公開当時には映画館でぶっ飛ばされた。
色々と真新しい画を見させて貰い、技術的にも最先端の映画だったろう。カメラがシームレスに
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暗くなるまでには/いつか暗くなるときに(2016年製作の映画)

4.2

タイと言えばアビチャッポン。
その程度の認識しかない自分を恥じた。
そりゃ世界各国に天才は存在するってのは分かるし、それは先進国やら発展途上国やらで差が出てくるもんじゃないし、市場の大きさもあまり関係
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ダンシング・クィーン(2012年製作の映画)

3.6

ファンジョンミン週間!

なんだかなぁ、こんなコッテコッテのコメディ映画もアホくさって思いながら最後までおもしろ〜く見られるのよ。
愛すべきファンジョンミンはずっと見てられるわ。
なんやかんや、ハリウ
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浮気な家族(2003年製作の映画)

4.0

huluに「ベテラン」があったから久々に観てファンジョンミン熱が再加熱。漁ってると、あった!!
これです。
この映画、ポスターが衝撃的で公開当時に気になるも観ずに今になってしまった。

いやぁ、良いん
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セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

-

初めて見た。
こりゃ驚き。

プロデューサー
監督
脚本
キャメラ

そして、俳優陣全て、、

イッとる。。。

劇中でヘロインの箱探してるけど、皆んな本当にクスリかまして撮ったんじゃねえのか?

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ゴンドラ(1987年製作の映画)

4.2

いかんいかんいかん、
この映画、私の好きなやつ。
少女とのロードムービー。
「ペーパームーン」、「都会のアリス」こうした名作達も大好物。
私的映画ランキングの最上位に近いのが、浅井慎平&タモリの「キッ
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ハロー!?ゴースト(2010年製作の映画)

3.7

お、ハローゴーストがある!
見よう見ようと思いながら機械を失って10年(笑)
ってWOWOWオンデマンドのラインナップで見つけて即見る。

これ、非常に微妙なところなのでストーリーには触れません。
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プリズナーズ・オブ・ゴーストランド(2021年製作の映画)

3.2

かなり酷評されとりますが、ここ最近の園子温監督作品を見られてたら、そんなに酷評するような出来でもないでしょ。
当たり外れがあるけど、多分本人としては撮り分けてるつもりだと思う。
間違いなくこれはカオス
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