EnzoUkaiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

EnzoUkai

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バービー(2023年製作の映画)

4.0

文化の成熟の違いをまざまざと見せつけられる。もう完璧なエンターテイメントと言っても良い筈。
キュートなセリフの一つ一つが決してディズニーのような当たり障りのないふにゃふにゃな表現じゃなく、適度に角があ
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雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

3.6

一件仕事がドタキャンされてぽっかり空いた時間。繁忙期でもあり、少し身体がキツい。でも車の中に居るわけにもいかず、本来の目的はちょいと二度寝気分の午前中。
マジに寝るつもりで入ったのに、全く寝られなかっ
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.5

公開程ない台湾映画のリメイク。
オリジナル映画が日本国内でそんなにヒットしたかと言うとそうでもないし、その必要があるのか?って本気で思いながらも、愛すべきオリジナルがどうなってるんだろうと足を運んでし
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.7

新しく4Kテレビを買い替えたところ、初めに見る映画は何が良いかとサブスクザッピングしてたら、たまたま『エクス・マキナ』の監督ってのを見つけた。まぁ、合いそうもなかったらやめようと軽い気持ちで見始めた。>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

間違いなく宮崎駿は『創世記』をやりたかったんだろうと思う。
闇と光、水と火。
大地と海、太陽と月、魚や鳥。
そして、人間。
大洪水や方舟、バベルの塔。
こうしたイメージが散りばめられてる。
ただ、宮崎
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君たちはまだ長いトンネルの中(2022年製作の映画)

-

なんか、話題になってるみたいね。
ちょっと前にYouTubeに上がってたのを偶然見てしまったけど、かなり雑な映画。
だから、あえてここにも書き込むつもりもなかった。

MMTの解説を下地に、日本の現状
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.9

ちょうどこの映画が公開された同時期にスパークスのThe girl is crying in her latteのMVで見事なインプロビゼーションダンスをするケイト・ブランシェットに驚かされた。何度も何>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

公開3週目なのによく入ってた。
さすが賞獲り名人ってところか、今や数少ない日本人で映画館に人が呼べる監督。
国際的な大きな賞を獲る実力があるから、当然と言えば当然だし、非常に上質な作品を日本の観客に提
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映画めんたいぴりり パンジーの花(2023年製作の映画)

-

前作から5年の月日を経て映画版第二作目!
寅さんのように末長く続き、華丸のライフワークにして欲しいという個人的な願望が叶うかもしれない重要な位置付けの作品。
いつもながら泣かせて貰った。
もちろん、め
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マルサの女(1987年製作の映画)

4.9

5/4拍子のデイブブルーベックの「テイクファイブ」がモチーフになったあの有名すぎるテーマ曲で始まる冒頭からぐいっと引かれるように見る者の心を鷲づかみにする映画もそうそう無い。
劇中に使われる曲はこれと
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少年たちの時代革命(2021年製作の映画)

3.8

これまた、リムカーワイ監督特集上映にて。
ただ、これはカーワイ監督作品ではなく、彼が配給に乗り出した作品。
昨年、ドキュメンタリー作品『理大囲城』と共に公開され話題になった作品。
であると共に、実は取
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アフター・オール・ディーズ・イヤーズ(2010年製作の映画)

4.1

福岡での特集上映でやっと見ることができたリムカーワイ監督作品。しかも長編第一作。日本での上映がほとんどなかったらしく、非常に貴重な体験になった。

流浪の映画監督として名を馳せてるリム監督。その所以が
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

カズオイシグロの確信的アダプテーション。
オリジナルの『生きる』をなぞる流れでありながら、全体から受ける雰囲気や、鑑賞後の感覚は大きく異なる。
カズオイシグロの黒澤作品への解釈がそうなんだろうが、私に
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

仮面ライダーは東映で撮ることが宿命なんだろうが、いかにも東映っぽい映画になってる。
これ、平成ガメラのように東宝で撮るような倒錯が起こっても面白かったかもしれない。庵野秀明なら東宝の大作イメージの換骨
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.6

自伝的映画でいかにしてスピルバーグがスピルバーグになり得たか?というのを見せてくれる映画だと思ってたら、予想を全く裏切ってくれた。
ただ、裏切るにせよ、良い裏切りか悪い裏切りか、ってところになる。
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

それにしても待たされた。
たまたまYouTubeに流れてきた予告編で確信めいたものを感じてからずっと待ってた。待つうちにアメリカ本国のヒットの情報も、最近になっては賞獲りの話も舞い込んで、最初抱いた期
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灼熱の魂 デジタル・リマスター版(2010年製作の映画)

-

なんつう話やぁ。。。。

コメントが見当たらない。
オールドボーイを超えとるw

別れる決心(2022年製作の映画)

4.5

『パラサイト』のレビューの冒頭に、ポンジュノはパルムドールっぽくないってことを書いた。カンヌで評価されるならパクチャヌク、イチャンドン、もしくはナホンジンみたいなイメージを抱いてた。
しかし、『パラサ
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バビロン(2021年製作の映画)

3.4

何と感想を書いたら良いか分からない。
早くから公開が決まっていて、かなり前の段階でオリジナルのティーザーを見てた(YouTube万歳)からかなり待望してた作品。
ところが、私がよくアメリカのショービズ
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

全編通じてのミニマルな構成。
この映画の全ての選択があまりに大胆不敵で、それは間違いなく三宅唱監督の確信の成せる業だと思う。そもそもよくもプロデューサーは黙って彼を支援したもんだ。それも感心する。プロ
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.6

『非常宣言』もなかなか入ってるみたいで、この作品もそこそこ入るんじゃないかな?
いや、入って欲しい。
ビョンホン、ガンホの名前の前ではパクソダムはちと名前は小さいが、個人的にはソダムちゃん推しなだけあ
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.4

一応HFR 3Dで見たわけだが、IMAXで見るべきだったと後悔してしております。
画面のサイズの関係だろうが上下の黒縁がかなり大きく、完全にフレームの中の3D状態。遠近感と言うよりもだいぶ遠くに見えて
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RRR(2022年製作の映画)

3.8

ナーチョナッチョナッチョ

もう頭の中から離れない!

遅ればせながら観に行って参りました。
遅れたことの巧妙でIMAXで体感できた。
凄いの一言。
告白しますと、バーフバリはテレビで観たのでここまで
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.6

大空港、エアポート75以降はエアポートものは粗製濫造、サブスクにもエアポート〇〇が並んでる。
まぁそんな中でも時折出色の作品に出会すとことが、、、
って書きたいところだが、まず最初からあまり食指が伸び
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群山:鵞鳥を咏う(2018年製作の映画)

4.4

『群山』『福岡』『柳川』、福岡三部作と名付けられてるのは配給側の都合なのか?
それならそれでなんでこの公開順なのか?
観る側にとっては非常に都合が悪いこの公開順になってしまったわけで、やはりこの『群山
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柳川(2021年製作の映画)

4.4

前作『福岡』の衝撃が凄すぎて、『福岡』は結局映画館で3回。そして後日特別に配信された機会に見倒した。見れば見るほど愛すべき作品で、不思議な魅力満載の一本だ。
ただ、その魅力はもしかして個人的な成分が濃
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七人樂隊(2021年製作の映画)

3.4

気がついたら2ヵ月ぶりくらいの映画館。
こんなに映画館に来なかったのはいつぶりだろうか?
金がない大学生時代でも月一は映画館に行ってたし、、、ん〜。

実のところ、今日もものすごく観たかった作品だから
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サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

4.3

私的生涯映画のベスト100(いや50)に間違いなく入る一作。もちろん、定期的に見返してるわけだけど、ちょっと驚いた。
恐らく、四畳半タイムマシンブルース公開に合わせて劇場公開されてたから、もしかして最
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.0

昨夜見た後、ずっと余韻を引きずっていて結局また見てしまった。
こりゃいかんぞ、いかん。
デレクツァン侮れない。
チョウドンユイ(周冬雨)の魅力なんだろうけど、映画全般の統一感を考えれば、間違いなくデレ
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子猫をお願い(2001年製作の映画)

3.7

4kリマスターの記事を見たけど、おそらく九州にまで回ってきそうにないので久々に見てしまった。
韓国映画はそもそもマスターされてるやつが良いのでリマスターする意味があんのかな?って思うけど、この映画不思
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フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話(2019年製作の映画)

3.3

アンドリューラウのレビューをこの映画で初めてするのって自分自身に納得がいかないんやけど、まぁ見てなかなか面白かったから書き残しておきます。
アンドリューラウってやっぱり世界的にも巨匠の部類に入るんだろ
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.6

これ、『カプリコン1』やね。
今更ながら見たけど、リアルを通り越して筋書き通りに現実が進行してる。
コロナの10年前の映画だし、色んな見方もできると思うけど、現実社会はサイエンスフィクションをなぞるく
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ハウスメイド(2010年製作の映画)

3.9

ひさびさ見返して、やっぱショッキングな映画やなぁってフィルマチェックしたら、
なんと、2点台!

そりゃないわぁって思わずカキコ。

チョンドヨンの凄まじさに尽きるんだけど、実はこのフィルマにはクレジ
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ディーバ デジタルリマスター版(1981年製作の映画)

4.2

ミニシアター黎明期のヒット作品で、福岡でも当時できたばかりの「テアトル天神』(シネテリエ天神)で見た。
個人的に記念すべきミニシアター初体験作品だと思っているのだが、予告編を見た記憶もあって実のところ
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アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター(2022年製作の映画)

3.5

4DX初体験!
こんなに動くし、水はかけられるし、風が吹き荒れるんやね。
驚いた!
初体験だから他と比べるわけにもいかないが、それでも『アバター』は4DXには最高に打ってつけの映画だと思う。
違う?
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

深田晃司がとらえる映画像とは何なのだろうか?
彼は何をスクリーンに投影しようとしているのか?

非常に難しい表現になってしまうが、物語と言うよりも彼が重視してるのはコンテキストであり、物語全体の構成よ
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