EnzoUkaiさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

EnzoUkai

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罪の手ざわり(2013年製作の映画)

4.0

映画全体を通底する質感が一般の目を避けてる感が否めない作家、ジャジャンクー。もちろんこの一般というのはごくごく世界中どこにでもいる一般。
ジャジャンクーを知る世界にいることの幸せを追認させられる作品。
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野火(2014年製作の映画)

4.5

塚本監督作品は自主製作も多いが、正直、この世界的にも有名な原作ものを塚本晋也が撮るのに何故「自主映画」?、と思った。
しかし、上映後の監督自身によるトークの中でその疑問は雲散霧消した。
この作品、製作
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.8

公開から2週間目で観るとこんなに周囲の評価と自分の感覚の差が出てしまうのか?と思ってしまった。
でも、この手の映画の評価はそういうものだと思うし、公開直後に観てたら私も手放しで喜び、快哉の叫びで喧しか
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龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

3.2

この無茶苦茶な老人たちを野放しにするな!
こういうところでしょうか。
コメディ映画だと思うのですが、本編中でもどちらかと言えば冷笑の連続、それがたけし監督の狙いでもあるのでしょう。実は笑えない危なさが
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.2

遅ればせながらWOWOWの録画で拝見。
グランドホテルと言うからにはグランドホテルものと思いきや、話がランダムに仕掛けられてるわけじゃない。しっかりと一つの話の顛末記。
架空の世界の時空を超える叙事詩
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.5

常々、アメコミヒーローやらガチャガチャ音だけデカイSF物が多いハリウッド映画には疑問だった。こんな映画を大人が見るのか?、と。
しかし、それは日本でも同じで、テレビアニメ作品ばかりに人が入ってる。
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あいときぼうのまち(2013年製作の映画)

3.2

大島渚作品「愛と希望の街」と作品名(音)が同じなのでリメイクか翻案かと思ったけど、やはりまったく関係がないとは言えない。通底する絶望感は意識されてる。
この日本という国に生きるのは諸行無常の悟りか諦念
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水の声を聞く(2013年製作の映画)

3.2

うまく評価が出来ない作品。
益々階層化する社会は胡散臭さに行き着く場所ですら救いがあると言うのか?確かにあると思う。四三事件を核にしているのは分かるが、そこだと思う。そこの分かりにくさにあるかな?
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さよなら歌舞伎町(2015年製作の映画)

3.9

まず、グランドホテルなのである!終映後の満足感で初めてこの形式を踏襲したことに気付いた。ラブホテルだから話は自ずとチープでディープになるが、そういうイメージが話が進んで行くうちに淫靡な印象が霧散してい>>続きを読む

幕が上がる(2015年製作の映画)

3.7

私としたことがこともあろうにアイドル映画に身銭を削ってしまった。周囲の好評に押されてしまった。
アイドル映画のイメージを持たずにと釘を刺されてはいたが、立派なアイドル映画。5人の魅力満載だった。と言っ
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.3

アダムレビンという素晴らしいボーカリストをこういう作品で使えるアメリカの映画界に感服せざるを得ない。もちろん、キーラライトレイに歌わせる楽曲も秀逸。驚きこそないが、こういう映画を日常に観られることはと>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.5

イーストウッドの意図は反戦であるらしい。しかし、あまりにも巧妙な作り方ゆえにどちらにも捉えることができる。愛国映画と言えば愛国映画に見える。見てる途中からそういうことが気になり始めてなかなか本編に集中>>続きを読む

そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.0

人間の有り様を映画として捉えることはとても有意義。これは映画のみならず文芸の役目でもある。だから、現代社会における一つの陰にスポットを当てたこの作品は意義深い。
しかし、その意義深さは全てにおいて文芸
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私の男(2013年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

こら、いかん。


単なる和製ロリータかと思いきや。なんのインモラル!
浅野忠信はお前は生まれた時からそんな奴やったろ!って言いたくなるし、二階堂ふみにもそういう痴性が一番やばいったい!って言いたい。
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

4.2

映画は時間の芸術だということがよく分かる。
数十年の物語を2時間に収める映画はそう珍しくない。一大叙事詩も映画の中では高々3時間から4時間。映画は時間を司る。しかしこの映画は時間に司られた映画なのだ。
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天才スピヴェット(2013年製作の映画)

4.2

ジュネ兄弟はもちろんデリカテッセンから観てる。この異常と言えるほどの映画愛は観てる者をも包み込んで幸せにしてくれる。素晴らしき狂人に毎度ながら感服させられる。
さてこの作品、驚くことに舞台はアメリカ。
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