EnzoUkai

DUNE/デューン 砂の惑星のEnzoUkaiのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
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映画館で見なかったから何とも言いようのない気持ちになってしまった。
テレビ画面で見ると明らかに迫力不足。とんでもない映像と音なんだろうと想像できるが、伝わってこないもどかしさ。
ただ、その分話に集中できて、初めて筋書きを理解できたかもしれない。
そもそも、高校時代に原作も読んでいて、デビッドリンチ版も観てたけど、いまいち話の全貌が理解できてなかった。
今回、やっとそういうことなのか!と分かった次第。

敢えてレビューを書く必要もなかったんだけど、どうしても書きたいことが一つあった。
それは、本当に出来の悪いデビッドリンチ版はホドロフスキーの下敷きに乗っかった(恐らく乗っかざるを得なかった事情がある筈)ものだったが、どうしてどうして、今作もデビッドリンチ版をかなり意識してのものだと考えざるを得ない、ってこと。
原作に忠実なのか、正直判別できないが、話の流れがほぼ同じで、エピソードの切り取り方もほぼ同じ。そして、その同じ流れの中で、リンチが端折った感がある部分をうまく補完するように仕立ててある。
そして、一番わかりやすいのが、リンチ版の後半の拙速すぎる展開のところが、そっくりそのままパート2に先送りされてるってところ。
ということは、本当にやりたいところは間違いなくパート2だと思う。

あ、これ読んでリンチ版を見返そうと思った人、やめてた方が良いですよ。本当に酷いから!
(フリですw)
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