EnzoUkai

フォロウィング 25周年/HDレストア版のEnzoUkaiのレビュー・感想・評価

3.6
愛するクリストファーノーラン第一作。
『メメント』からずっと劇場で観てきて、観たい観たいと思ってたこの作品。結局は、レンタルでもサブスクでも観る機会が無く、劇場公開のこのタイミングでやっと観られた。
リマスターされてるわけだが、まさかSYNCOPYのロゴから始まるとは思わなかった。ちゃんと権利は自分のところにあるってことだよね。そういうところは抜け目がなさそう。

さて、本編。
もう最初の作品から本領発揮で、時間を切り刻んでモザイク状態。
こんなに細切れにして、観る者を置いてけぼりしないって自信はどこから来るんだろうか?
もちろん、実際に全く話が破綻することもなく、キチンと驚けるところが凄いっちゃ凄いんだが、それも我々には大巨匠ノーランの作品と分かって見ている、後追いのアドバンテージがある。
彼の真骨頂である時間の魔術が何故破綻しないのか?、これは研究の価値がありそう。多分そういう研究者はいると思うが。

この作品と最近のビッグバジェットとの作品を同列に並べることはしない。ただ、『メメント』が先かこれが先か、ということを想像したら、もしこの作品を最初に見ていたとしても『メメント』同様の衝撃を受けただろう。
点数の低さは、あくまで『オッペンハイマー』を観た直後ということの相対点です。
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