EnzoUkai

DOGMAN ドッグマンのEnzoUkaiのレビュー・感想・評価

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
3.0
我が青春のベッソン。
九州に『グレートブルー』を拡めた男、を自称しておりまして、相当にリュックベッソンへ入れ込みました。
グランブルー関連は全て映画館で観ております。ちなみに『グレートブルー』は間もなく閉館する中洲大洋劇場で観ました。
遡ってレンタルビデオで観た『サブウェイ』、『最後の戦い』。待ち望んで観た『ニキータ』、そして伝説の『レオン』。この『レオン』でベッソンの名前が認知されたと思います。それまではやはりカルト監督的な扱いだった。製作脚本の『神風』なんかもヘンテコで良かったですねぇ。非常にカルト的です。
私個人としては完全にリアルタイムの監督だったのに、『アンジェラ』以降は彼の作品を観に劇場に行くことはなくなりました。
もうその頃は製作として量産体制に入っていて、自身も監督引退宣言した筈。量産型がいまいちピンとこない作品も多かったこともあって自然と足が遠のいてしまったのです。

考えてみたらおそろしく久しぶりのベッソン作品の劇場鑑賞。青春の甘酸っぱい記憶を呼び起こしてくれるかなって思ったんですが、それは淡い期待に過ぎませんでした。
オープニングはいつも通り俯瞰移動。一瞬オーって思ったんですが、何とも画面に引き込む力が無く肩透かし。
音楽も盟友エリックセラによるものだったんですが、最後のクレジットを見るまで彼が劇番担当なのかどうか確信が持てないくらいに彼の持ち味が出せてない音楽。
彼お得意の量産型の映画のレベルかなってちょっとガッカリしながら映画館を後にしました。

現場からは以上です。

追記

どうして重い腰を上げたのか?
という理由。
ベッソン映画の主人公は、この世界とは違う別の世界の住人。この世に堕ちてきた天使。または、妖精。
そのキャラクター設定は映画自体に永遠性を与えてくれる。彼や彼女の存在が現実から消えるエンディングでも、戻るべき場所に戻ったんだなって、その幕が降りた時の感慨が好きだから彼の映画が好きになる。
そういう雰囲気があるのかなって思ったから観に行った、という次第です。
EnzoUkai

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