RYUYAさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

RYUYA

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almost people(2023年製作の映画)

3.0

「この映画は、感情の⽋けた 4⼈の兄弟姉妹の物語です」という大前提が明示されないまま、それぞれ独立した物語が4つ羅列されるのをただ見た、という感じ...。2話目の石井岳龍監督の悪目立ちっぷりに、オムニ>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.5

今これを書いている右手。カーディガンの裾がずぶ濡れで重い。普通におしっこくらい涙出た。役所さんの声、ずるい。トモエ学園の画期性も、トットちゃんの型破りで自由なスタンスも、まさに今の時代にガツンとくる。>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

日曜の夕方、IMAX、大入り、後ろの席では予告編にいちいちコメントする二人組のマニアっぽい学生さん。「これぞ映画館」という環境で、久々に日本映画で「これぞ映画!」ってもんをみた。ヤバかったっすよ。だっ>>続きを読む

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

2.5

微熱くらいたまに出会う、全く肌に合わない映画だった。若手映画監督を主人公に、飛び降り自殺と野次馬、コロナとアベノマスク、役者の自死、映画界の理不尽とハラスメント、そして離反した家族の問題を描出...。>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

怒ってる映画は強い。Winny、月、然り。
村社会と朝鮮人差別と哀れな勘違いが招いた、日本人による日本人虐殺というショッキングな題材を群像劇を用いて多方面の感情から描いた作品。見応えありまくりの地道で
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正欲(2023年製作の映画)

4.0

大好きな吾郎さんを観に行ってそりゃ当然素晴らしかったけども、それ以上にガッキーさんに驚く。森林伐採してダム作るぐらいの新境地開拓。「新境地」ってよく言うけど、蓋を開けるとそれはたいてい大悪役とかキャラ>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.5

暗色。油彩。バケハにコートで、銃を向ける無表情の男。『サムライ(僕大好き!!)』のアラン・ドロンを彷彿とさせるノワりっぷりだが、肌着のアロハはなんだか滑稽に...という、シンプルに全てを表現したこのポ>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.5

仕事がひと段落ついたから、何も考えず仙台向かってTOHO行こうとしたら、クソが、ハロウィンだったわ。自分がどんくらいアホかを競い合うアホのアホによるアホの発表会を掻い潜り、夜の映画館に着いたらクソが、>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.0

いつものように移動式カラオケ的に車で映画館に向かい、本作を観て、帰りの車中。音楽を聴く気には全くなれず、もう寒くなってきたのに窓を少し下ろし、外の音だけ聞いて帰った。

事件を調べたりしたから分かるけ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

20年代のオクラホマ。石油が沸いて財力を得た先住民族と、欲望に満ちた白人男性たち。民族を超えたマジの愛で結ばれたある夫婦と、その周りで起きる先住民の連続殺人、土地の有力者の暗躍。FBIの介入を機に、や>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

3.5

映像の最先端を行きながら、濃ゆい作家性も全くブラさない岩井俊二監督の最新作。東京・北海道・大阪・宮城と、土地とともに流浪する3人と1人の物語。フジテレビ開局ウン十周年ドラマみたいなスーパー豪華キャスト>>続きを読む

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.5

ジャズの映画だけど思ったよりその要素は少なくて、声がいい俳優ばかり揃えた、声の映画だったなと。63年の暮れ、銀座、場末のキャバレーにて。アート映画と洋画かぶれの間に張られたロープを、ギリギリで渡り切り>>続きを読む

沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

3.0

今年一番の衝撃作。終わった後、座席を立つことができなかった。
感想を、一言だけ。

「パート1」とか書いとけや!沈めるぞタコ!

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.0

腕利きの姉とやらかしがちな弟。ギリギリの世界で生き延びてきた詐欺師の姉弟が、予期せぬ大金を手にし、バッドシティ西成からの脱出へと動き出す!という話だが、むっちゃ地味です。実際そんなことなかっただろうけ>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

4.0

この、若手監督が地道で実直な傑作を放ってきたな感は『舟を編む』以来じゃないでしょうか。素晴らしかったです。役者さん全員素晴らしかった。采配すごいわ。「杭」の例えが劇中で出てきたけど、出過ぎた杭は打たれ>>続きを読む

カレとカノジョの確率/一目で恋に落ちる確率(2023年製作の映画)

4.0

空港。フライトに遅刻した女の子。充電貸してくれたイケメンとなんか流れで晩飯食って、飛行機乗ったら彼がシートベルトの故障による座席移動でまさかの隣の席に。6時間話して、もうほぼ付き合ってるぐらいの感じに>>続きを読む

Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

4.0

これ、相当おもろい。極秘の職場内恋愛中の同棲カップルが、さぁもうそろ結婚だ!という時に彼女の方が大昇進。しかも仕事はウォール街のバリッバリのブローカー。気まずくなってやたら気遣うシゴデキ彼女と、追いつ>>続きを読む

初心者のための幸せガイド(2023年製作の映画)

3.0

浮気なハゲ旦那との離婚でワーってなっちゃった主人公が、人生リセットのためにロングトレイルのツアーに参加。そこで知り合った多種多様な訳アリ男女たちとゴールを目指しハイキング!というお話。ゆるかった。経験>>続きを読む

キング・オブ・クローン(2023年製作の映画)

3.5

クローン研究の第一人者ファン・ウソクの、画期的な研究成果とその裏で犯した不正行為、がバレての失脚までを回顧するドキュメント。「韓国ではBTS、ソンフンミンと並ぶくらいの著名人」と解説されてたけど、俺知>>続きを読む

ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

3.5

普通に楽しめたけど、最もゾッとしたのは最大の悪役役の俳優が、誰か全く分かんなかった所。怖い。ジャレッド・レトなのに。ちょっと前も同じ現象が起こっていた。『ハウス・オブ・グッチ』では、メイクが別人すぎて>>続きを読む

探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

3.0

ソファに座りインタビューを受ける女性がいて、マジックミラーを覗こうと群がる男たちが背後に写り、その後ろを車や自転車がビュンと抜けて、その背景にはビルやお店があって...マジックミラー号ってむっちゃ映画>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

なんか、当たり前に存在しすぎて彼らが配管工あることすら意識してなかったわ。仮面ライダーとかゴジラとかワンピースとかなんてもんじゃない層のレベチな分厚さがヒットの要因なんだろうな〜。もはや身体検査くらい>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

3.5

無愛想なタクシー運転手のおっさんと、92歳の高貴なマダム乗客の1日のお話。街を流しながら語られるのは、彼女の壮絶な人生の物語だった。フレコミには「幸せな衝撃に笑い泣き!意外すぎる感動作!」との文言があ>>続きを読む

ドリーム 狙え、人生逆転ゴール!(2023年製作の映画)

3.5

ギャグがずっと滑ってて、これはスケート映画かと錯覚したけど、だんだん滑りっぷりが愛おしくなる。それが韓国のコメディセンス。niziu大好きだけど、あのドキュメンタリーの可愛い吹き出しみたいなテレビ演出>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.0

OPから簡潔に1人死んで、サッと数年後に展開。ファミレスで伏線や不安要素も軽く残し、翌日にはその“事故”のトラウマを乗り越えるべく、地上600Mの古びたテレビ塔に。流れるような話運びに「うまっ」が出た>>続きを読む

ボストン・キラー:消えた絞殺魔(2023年製作の映画)

3.0

女性記者が女殺しの連続絞殺魔を追う。キャリー・クーンのクールさにシビれる。仕事ができる人は男女問わずカッコいい。あと歩くの早い。事件モノではあまり見たことないタイプの真相。ただし全編に渡り、衝撃は少な>>続きを読む

トゥルー・スピリット(2023年製作の映画)

3.0

最年少でのヨット世界一周を目指す16歳の女の子の挑戦記。すごくピュアな映画だし、尊敬しかないけれど、海を見せる大事なシーンでの毎回のCG丸出し感がすんごかった。でもゴールシーンのエキストラ、急に嵐のラ>>続きを読む

ユー・ピープル ~僕らはこんなに違うけど~(2023年製作の映画)

3.5

ウーバータクシーかと思って乗り込んだら全然違う女性の車だった事件をきっかけに運命的な出会いを果たした黒人とユダヤ人のペアだったが、宗教も偏見もバリ違う互いの両親というどでかい壁にぶち当たり…という話。>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.5

ゴッホの絵の中の女の人たちみたいな、すなわちはるか昔の農村での話かと思いきや2010年に起きた実話という衝撃。自給自足のキリスト一派のコミュニティで起きた連続レイプを機に、女性たちが「村を出る」「男た>>続きを読む

アウェアネス -超能力覚醒-(2023年製作の映画)

3.0

Twitterの広告で見た4つの場面写真がカッコよくて観たが、広告の人がマジで選ばざるをえなかったのがあの4カットだったんだなと納得。ナイス仕事。いやぁ、設定も、ヒロインのビジュアルとかも最高なんだけ>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.0

「ワンアイデアで映画を撮り続ける」という特殊な作家性を持つシャマランの新たなネタ。ビジュアル的に『アス』的な話なのかなと思いきや、全然違った。やっぱシャマってた。いつも一般人を酷い目に遭わせるけど、彼>>続きを読む

87分の1の人生(2023年製作の映画)

3.5

彼氏の姉夫婦を乗せた車が自分のながらスマホによって事故。何もできず、立ち直れなくなってしまった主人公が依存症者の会合に顔を出すと、そこには元彼の父親が...。普通だったらもっとどうしようもなく暗い映画>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.5

「狭い空間映画」史を更新する傑作。すっげぇ感動した。
ダーレン・アロノフスキーの映画アプローチの多様さとその洗練っぷりに驚いたけど、親と子どもはいつも通りにギクシャクしていた。主人公の体や登場人物の少
>>続きを読む

ミリオン・マイルズ・アウェイ 遠き宇宙への旅路(2023年製作の映画)

3.5

メキシコ移民労働者から宇宙飛行士になったホセなんとかの人生。人種で見くびられたり、カルテルの抗争で友達を失ったり、単なるサクセスストーリーではなく背景にある社会問題も描いているのが良かった。良いよね、>>続きを読む

オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

スウェーデンの小さな映画をトムハンクス主演でリメイクするという残虐非道な塗り潰し方、俺は好きである。ルールに厳しく人に厳しい孤立無縁の嫌われ者・オットーが、向かいに越してきた移民ファミリーのお節介に心>>続きを読む

ペイン・ハスラーズ(2023年製作の映画)

3.5

ストリップ小屋で出会った崖っぷちの男女が、製薬会社でのし上がるが...という話。医者に「この薬を使ってください」と営業する人たちを映画で初めて見たと思う。だんだん色仕掛けに変わってくのは面白かった。完>>続きを読む