寺町今出川さんの映画レビュー・感想・評価

寺町今出川

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プリシラ(2023年製作の映画)

3.3

わずか14歳でエルビスと恋に落ち、そして妻となった女性のお話。ただバトラー「エルビス」みたいな劇的な展開はあまり無くてソフィア・コッポラらしく淡々とした語り口。スーパースターと恋に落ちる高揚感から始ま>>続きを読む

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

約2時間半の大作、猿と人間と言う側面だけではなく、各猿のキャラと猿の世界の猿同士の闘争の悲劇とかが掘り下げて描かれているので致し方無しか。そして猿と人間と言う違う存在同士の差別・支配・共存・闘争と言う>>続きを読む

花腐し(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

劇場での見逃しがNetflixに来たので鑑賞。「火口のふたり」の荒井晴彦作品。火口…はとにかくヤル、急かされた様にヤル、お互いの渇きを癒やす様にヤル映画だったと思うが、花…もそこそこヤルのでびっくりし>>続きを読む

無名(2023年製作の映画)

3.2

1930年代から終戦までの上海で展開する中国共産党・日本軍のスパイたちの攻防を描いたノワール物。時間軸の交錯や、誰が共産党側で誰が日本側なのか?の二転三転する展開で2時間越えだが見応えあった、特に時間>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.8

濱口竜介監督作品は短編含め9作品鑑賞してるが個人的な好みとしては真ん中くらいかな。特に今作は分かりやすくとっつきのいい作品だと感じた。私の濱口作品に対する魅力は、人間関係の曖昧さ危うさと不可思議さ…そ>>続きを読む

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.0

声が出せない障害を持つ少女シャヒーダはパキスタンからインドの寺院に母とやってきたが帰り道ではぐれてしまい1人インドに取り残されてしまう、そんなシャヒーダが出会ったのは超弩級の善人パワン、彼はヒンドゥー>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.0

エジプトにて。字幕 寺町今出川。

コング「わりぃ…下までツラ貸せや(若干半笑い)」
ゴジラ「はぁっ?うっせー!(いきなりブレンバスター)」
コング「なっ!何しやがる、このクソがぁー(アイアンパンチ連
>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.2

なんとなく居場所が無いコットは夏休みに1人親戚夫婦に預けられる…美しい自然と夫婦からの愛情を受け彼女は次第に心がほぐれていく…と言うお話。実の父はダメ親父、貧乏子沢山とかはあるが、そこまでドラマティッ>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

大林版「異人たちの夏」は「お盆に起こったノスタルジックな牡丹燈籠」的なイメージの名作だったが、今回そのリメイクとなりストーリー的な展開はほぼ準じている…が主人公の性自認含む配役の変更が大きく、そこがこ>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.2

「ミツバチのささやき」のビクトル・エリセ監督31年ぶりの新作。まさか新作を観れる日が来るとは思ってなかった…エリセ作品はもう記憶の中だけの物としか思っていなかった。失踪した俳優を探す元映画監督の記憶を>>続きを読む

恐怖の報酬(2024年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

元祖(1953版)も、フリードキン版(Sorcerer)も、どちらもの良い所を全てと言うくらい排除したリメイクだった。元祖の同性愛的な所(ありがちだが今作はメンバーに女性入れて来たり、兄弟愛・家族愛と>>続きを読む

貴公子(2023年製作の映画)

3.3

母親思いの主人公が巻き込まれた遺産争奪戦「僕は友達だよ」と接近してきたスーツ姿が似合うお洒落でイケメンのターミネーターがとことん追いかけてくる…カースタントありアクションありで若干の笑い要素もあり(タ>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

2.8

実話ベース。若い女性が何者かに火をつけられ焼死体で発見される…次々と容疑者が捜査線上に浮かぶも事件は迷宮入りとなってしまう...と言うお話。事件の内容の割にはあまりゾワゾワしない軽めのフランス版「ゾデ>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.8

ザック・エフロン身体作ってきただけじゃなく凄く良かったです。
アイアンクローは子供の時よく皆んなで真似をした…プロレスがゴールデンタイムに放送されていた時代。エリック家の悲劇もそこまでの濃いプロレスフ
>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

非常に切なく美しい映画…極上の赤ワインの味わい。今作は宿命・縁(イニョン)についての物語だが、ある意味、どストレートな恋愛映画なので、近づいたり離れたりしながら、想いは「あの日あの時あの場所で君に会え>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.5

終盤に向けての展開と感動の加速力は凄まじく、出演者も全員素晴らしい、犬にいたるまで。自殺か?他殺か?事故死か?非常に緻密に計算され、物語に引き付けられる今作が描く最重要ポイントは、白でも黒でもない、グ>>続きを読む

オスカー・ピーターソン/オスカー・ピーターソン:ジャズ界の革命児(2020年製作の映画)

3.6

鍵盤の魔術師、最強のピアノトリオと言われた「オスカー・ピーターソン」ピアノマン、ビリー・ジョエルやハービー・ハンコックが熱く語ったりするドキュメンタリー映画。大きな手を駆使した超絶技法で時には凄いスピ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

とにかく音響が素晴らしかった。轟音に身体だけで無く心まで震えた…特に原爆が爆発の瞬間に辺りを覆いつくす光と炎、呼吸音以外は無音、その無音が続く…そして体感でかなりのインターバルからの何もかもを揺るがす>>続きを読む

虎を仕留めるために(2022年製作の映画)

4.0

96回アカデミー長編ドキュメンタリーノミネート作、非常に心揺さぶられ感動的な仕上がり。まず、犯罪に対して法廷に持ち込むより村で解決しようとする濃厚な村社会構造に驚く。被害者の周辺が個人より村と言う集団>>続きを読む

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