わずか14歳でエルビスと恋に落ち、そして妻となった女性のお話。ただバトラー「エルビス」みたいな劇的な展開はあまり無くてソフィア・コッポラらしく淡々とした語り口。スーパースターと恋に落ちる高揚感から始まり翻弄されながらも一緒に居たい…からの同居、やがて結婚・出産と終始エルビスのペースで、飴と鞭で展開する。そして外見の変遷がプリシラの心情の変遷に連動していた様に見えた…最初は10代らしく初々しく、次第にエルビス好みのバービー人形みたいなド派手な様相に、そして終盤は素の彼女に…。本当の所は分からないが、彼女目線で見るとエルビスは自分好みのお人形さんが欲しかっただけグレイスランドと言う籠の中の鳥が欲しかっただけみたいに見える、ただ誰でもそうだが、何も分からなかった少女も成長し自分の生き方に疑問は持つ…ので彼女の選んだ道は当然と言えば当然の結論かも。中盤以後はアンニュイな味わい。舞い上がるくらい好きになりいつも相手の事ばかりが気になり片時も離れたくなくて毎日がキラキラでパーティーの日々…そんな事がいつまでも続くはずがない。ケイリー・スピーニーは凄く良かったです
