寺町今出川

バジュランギおじさんと、小さな迷子の寺町今出川のレビュー・感想・評価

4.0
声が出せない障害を持つ少女シャヒーダはパキスタンからインドの寺院に母とやってきたが帰り道ではぐれてしまい1人インドに取り残されてしまう、そんなシャヒーダが出会ったのは超弩級の善人パワン、彼はヒンドゥー教の熱心な信者、神の思し召しと面倒を見るが実は彼女はパキスタンのイスラム教徒だと分かり驚く、しかし彼はシャヒーダをパキスタンに帰す決心をする…と言うお話。インドとパキスタンの政治的情勢と宗教的な違いと言う壁を乗り越えて奔走するパワンに胸が熱くなる感動作。もちろんインド映画なので歌って踊る。しかし、パキスタン人であるシャヒーダが喋れないと言う設定がしっかり考えられているし、インドの作品でありながらもパキスタンへの温かい気持ちも感じた(クズ野郎も両国で1人づつと公平)今作は観ていて決してインドとパキスタンの人たちの違いを描かない…両国共に幼いシャヒーダを助けようと言うその気持ちが熱く伝わる。終盤ベタかも知れないが…あかん、これはあかんわ…となり我慢出来ず泣かされた
「あなたの様な人がもっと両方の国にいれば」
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