96回アカデミー長編ドキュメンタリーノミネート作、非常に心揺さぶられ感動的な仕上がり。まず、犯罪に対して法廷に持ち込むより村で解決しようとする濃厚な村社会構造に驚く。被害者の周辺が個人より村と言う集団の協調がメインで、個人の尊厳や受けた傷、将来、を全く考えていない様にさえ見える。加害者の家族や関係者も当事者に罪を謝罪はさせても償うと言う感覚が全く無い様にも見える。インドのとある村で起こった悲劇は、プリミティブな問題に見えるかも知れないが非常にエレメンタルな問題だと思う、今作から感じる怒りを決して忘れてはならない。告訴以後、被害者家族は村人から何をされるか分からない恐怖から夜もおちおち眠れず夫婦交代で寝ずの番をする…「虎」に襲われない様に
