スローターハウス154さんの映画レビュー・感想・評価

スローターハウス154

スローターハウス154

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.5


さすがにコレは主演男優賞だよねってくらいレオが全てをかけている役に見えた。
そうなんです、クマは怖い。もちろん襲われたことなんてないけど、私は地方住みだからわかります。こんな山の中にわざわざ入って行
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

日本帰国記念に劇場鑑賞。

歴代のジブリ作を凌ぐようなワクワク感はない。ただジブリシリーズのジャンルの枠を少し広げたような作品。悪夢的な内容で、抽象度が高い。
さすがというか、主人公や両親などの普通の
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劇場版 荒野に希望の灯をともす(2022年製作の映画)

4.4


日本人だからこそ出来ることについて考えさせられる記録でもあるように感じた。
「平和を守るのは武器ではない、地道に信頼関係を築くことだ」という理念が広く共通認識となっていれば、どんな世の中になるだろう
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グラディエーター(2000年製作の映画)

4.0


「家族こそ私の生きる力、他は虚しい塵と空気」

類い稀な戦闘の才覚を持ちながらもマキシマスはなぜ権力に固執しなかったのかを考える。
おそらく若かりし頃は武勲をあげるのが楽しくてブイブイ云わせてたろう
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RRR(2022年製作の映画)

4.8

『バーフバリ』でも感じたことだけど、観て、一生懸命に生きたいなと心から感じさせられた映画だった。その方が良い出会いに恵まれるし人生の充実度もずっと高いと思う。でもそれには何か盲信できるものが要る。革命>>続きを読む

未来の食卓(2008年製作の映画)

3.7

現代の子供たちが摂取する食品添加物や農薬が多すぎて子供たちの身体そして環境に異変が起きている、という問題提起。給食をほとんど地産地消にする取り組みを実験的に行った村のドキュメンタリです。
まず食品の品
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がんばれ!ベアーズ(1976年製作の映画)

3.8

中立的で地味に良い映画、という所感。(抽象的すぎですね)
このチームはユダヤ人や黒人、いじめられっ子などの社会的弱者ばっかりだ、とチームメイトの悪口を言う喧嘩っぱやいチビに対して「お前だってマイノリテ
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます


画面が白黒であることに感謝したくなるようなほど「汚ねえ...」という生理的嫌悪感のある表現が続きます。それもこれもラストに現れる灯台の妖艶な煌めき、神々しさを引き立てるためだったのかなと思う。
老害
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つぐない(2007年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

2022/7/22

原作はイアン・マキューアン『贖罪』。読んでみたくなった。
キーラもマカヴォイもシアーシャも、イングランドのまばゆい自然の、想い出の景色の中にマッチしたキャスティングだった。

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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます


1か月くらい前に子供たちと鑑賞。
「良い話」なので家族で安心して観ることができる内容かと思います。誰にも背景があるという想像力を持つことの大切さを気づかせてくれる。

でも、家庭内に貧困や不条理を抱
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2022/4/15

原作は昔読んでいてもうあまり覚えていなかったので、観賞後に再読してみた。

時勢を読んだのか原作村上春樹の物語としては(?)救いがあるラストだと思う。救いがあるというより、「終わ
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愛、アムール(2012年製作の映画)

4.8

2022/3/6

この映画が公開された当時からこの映画の存在は知っていたが、「介護」という当時10代だった僕の家庭からあまりにも近すぎる題材で、きっと名作だろうとは解っていながらもどうにも観る気にな
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.2

2022/2/19

シンプルで強い。あり得なくはない展開。

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.6

2022/2/18

レバノンの最貧困の暮らしを垣間見れて良かったです。何を書くべきか書かざるべきかわからなくなるが、できるだけ多くの人が見なくてはいけない現実を描いている。貧困問題に関して何かしらの
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ザイオン(2018年製作の映画)

3.9

2022/2/18

圧倒的なハンディを背負って生まれ家族にも見捨てられたのに、ここまで何かを頑張れて結果を出せるのってすごい。本当の孤独を知っているからこその強さなんだろうか。

ホット・ガールズ・ウォンテッド(2015年製作の映画)

3.6

2022/2/12

「ニーズに応える仕事」というセリフがあったが、これほどグロテスクな画面を我々現代人は本当に欲しているのだろうか...。我々が欲しているんではなくて、さまざまな情報源が繰り返し我々
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本当の僕を教えて(2019年製作の映画)

4.8

2022/2/11

稀に見る胸クソな内容にも関わらずもう一度見たくなるような完成度の高さを感じるドキュメンタリーだった。派手な演出を一切排し、たった2人の登場人物の告白と対談にフォーカスさせるべき内
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.9

2022/2/6

炭治郎みたいな嗅覚を備えた主人公。彼女の勤める空港だけ密輸検挙率ダントツで高そう。
登場人物の一人一人が生活感あって良い。北欧スウェーデンという土地を美化して撮ってないのが好感持て
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ハートストーン(2016年製作の映画)

4.2

2022/1/30

思春期は、腐敗した動物たちの遺体のようなグロテスクさに近しい。という新たな観点を与えられた作品。生々しい生と死があるからこそ、自然は美しく、思い出は鮮烈に残る。
自分も自然しかな
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マイ・オウン・マン(2015年製作の映画)

2.0

2022/1/30

ドキュメンタリーとして焦点が絞りきれていないような。あらすじ読んでてっきり、「強制される男らしさの風潮」について何かしら問いただすような作品かと思っていたが、作品内で指摘されてい
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2022/1/29

いつも側にいたマキシムが居なくなってしまう、という時になってやっと自分の気持ちに気付くマティアス。
おそらく周りの目を気にして、親友を続けていくことを望んだのはマティアスのほうな
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.9

2022/1/17

陵辱・虐待という人間の魂、アイデンティティの蹂躙を神の代行人が行うということ。
日本じゃ教会はあまり馴染みがないけど、ひと昔前の学校というのはこの映画でいう教会そのものであって、
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シザーハンズ(1990年製作の映画)

3.8

初観は高校生の頃だったか。今回はファンタジー映画として近所の子供達と観ました。欲求不満気味な熟女がブラ姿で主人公に襲ってくるシーンはあれど、目を塞ぐほどのエロシーンでもないので、中学生くらいだったら一>>続きを読む

ファイナル・デスティネーション(2000年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

2021/10/31

「なぜ自分だけが生き残ってしまったのか」「なぜあの人が死ななければいけなかったのか」という答えのない問いは、死を伴う事件や災害に巻き込まれたことのある人なら一度は頭をよぎったこ
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.9

2021/10/1

この映画の原作『納屋を焼く』を高校時代に読んだけど内容は全く覚えていない。でもついこの間、偶然にも村上春樹氏の短編『沈黙』を読んでいたので、そこに描かれていたことと本質的に繋がっ
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復活の日(1980年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

2021/9/11

原作未読だけど、原作に足引っ張られ気味なのかシュールでツッコミどころの多いシーンが散見された。国際合作の難しさを感じさせられたりもして、シリアスな雰囲気なのにあまりのめり込めず.
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ピンクナルシス(1971年製作の映画)

3.8

2021/9/3

主演の美青年(まじで美青年)への溢れんばかりの愛を結晶化させたかのような作品。ストーリーはほぼ無いようなもので(あるにはあるんでしょうけども)、とにかくこの美青年の美しい全身を舐め
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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

5.0

2021/7/27

このシリーズ観た人、観てない人は基本的に分かり合えないという俺調査結果が出ている。あといくらベラベラ英語喋れようが聖書読破してようがこれ観てなかったら外人にハブられます

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

5.0

2021/7/26

やはりひのつけどころがない。
フロドへのディスりは何も解ってない証拠。罰として瀬田貞二訳『指輪物語』全巻を読破すること。

ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

5.0

2021/7/25

高校生の頃に観てから何かを壊され、何かを構築させられた3部作。
今回は夏休みキッズ達と観ました。大盛況でした、当たり前ですが。

ある少年の告白(2018年製作の映画)

3.9

2021/9/1

戸塚ヨットスクール的施設はいまだに米国の何十万人から厚い支持を受けているということを知った映画。さすが自己啓発の国。人権運動が盛んなのもわかる気がする。
「お前のため」と他者を特定
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ランボー(1982年製作の映画)

4.2

2021/8/29

その場しのぎで後先考えずにとんでもないモノを作ってしまった、という事例。
哀しいことにこの世界では、どれほど立派な仕事をしても必ずしもそれが正しく評価されるわけではないということ
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失明に関する所感(2016年製作の映画)

3.7

2021/8/23

情報過多の時代に生き、見すぎ・聞きすぎの日々に右往左往されている我々の方がよっぽど盲目者な気がする。
失明したジョン・ハルさんの録音された語り口が穏やか。

華氏451(1966年製作の映画)

3.6

2021/7/3

読書めっちゃする人ほど読書という行為をディスってることはままある。本を燃やすファイヤーマンの上司こそ、実はヘヴィーな読書家だったりするのかも。

ブルー・ワールド: 命の水を求めて(2019年製作の映画)

3.5

3021/5/1

マットデイモンとジェイデンスミスさんが出ています。
ジェイデン君若いのに水問題を語り、水問題にとりくんでいるようです。ただ格好がチャラいしお友達?も怖そうなので、もし自分が水源に悩
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