スローターハウス154

ワンダー 君は太陽のスローターハウス154のネタバレレビュー・内容・結末

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます


1か月くらい前に子供たちと鑑賞。
「良い話」なので家族で安心して観ることができる内容かと思います。誰にも背景があるという想像力を持つことの大切さを気づかせてくれる。

でも、家庭内に貧困や不条理を抱えている子供には、ちょっとした劣等感を与えるかもしれないですね。お金があって教養のある親だからこそ、生まれつき障害のあるオギーは自己肯定感を得られた面は大きいと思います。ちょっと反抗期の子供が観たら「親ガチャじゃん」と言われてしまうかもしれない。もちろん、万人ウケする映画など存在しないしそれもまたひとつの意見なので否定はしない。「確かにこれは親ガチャだね。でもこの映画が伝えたいのはそこではないんだろうね」と答えるしかないのかなと思う。
それと、最終的にいじめっ子はなぜフェードアウトしてしまったのかな。この映画には、誰かを排除してはいけないというメッセージがあるように思えたのだけれど。みんなと旅行に行けないという厳重処罰を課せられたいじめっ子、これは心に深い傷が残るような気がしました。罰ではなく、赦しを与えるようなラストであった方が、より良い「物語」になったような気がします。