フロントガラス、グラス、電話ボックス。会話は途切れ、男と女も何かが欠けている。
「非凡になりたい」
若さ故のユニークである事への渇望。そして愛への渇望。青臭い若者の気持ち。
完璧を求めるも、その結末…
このレビューはネタバレを含みます
ピンボール台の裏、川走、銃口のように割れた電話ボックスの照準は、今まさに、彼に合わさった。暗転、暗転、予言(または省察)、暗転。あるいは、ただ単に、目眩く現実に耐えられないのかもしれない。皮膚の内側…
>>続きを読むセリフすべてが詩
モノクロの白と黒の濃密さ
ミレーユに刺さるハサミとかバスタブから漏れる水、ヒビの入ったカップ全てが痛くて脆い、愛その物を観た
やっぱ監督1作目って1番ピュア
生々しいぐらいカラッ…
哀しみと哀しみが出会う物語
画面の中から二人の悲痛な叫びが聞こえてくるような...寂しさや苦しみが迫ってくる。こんな切ない映像体験は初めてかもしれない。
失恋した男女の心の内側を表した暗喩の数々…
レオス・カラックスの長編初監督作品。
男と女が出会う。ただそれだけの出来事なのにこんな表現があるのか。カラックスのセンスをまざまざと見せつけられるデビュー作。人間の曖昧さとおかしみを作品として昇華…