ヴェルナー・ヘルツォーク監督『フィツカラルド』(1982)
オペラハウスをつくるという夢の資金調達のために、アマゾン奥地でゴム園を開拓しようとする男!!
いつの時代も夢を叶えるためには資金調達が必>>続きを読む
シャーロット・ウェルズ監督『aftersun/アフターサン』(2022)
水泡のように溶けていく一瞬の記録が、永遠になるとき…
ソフィ(フランキー・コリオ)の黙っているお芝居がすごい。大人になって>>続きを読む
ホン・サンス監督『それから』(2017)
理不尽なことと、それを生きることとー
やっぱりキム・ミニ!
ワンカットの中に、出会い、気まずさ、和解、仕掛けたっぷりで、自主映画監督たちの希望になるのが>>続きを読む
外山文治監督『ソワレ』(2020)
逃げても逃げても増幅していく傷みー常しえの逃避行に終わりを告げる時ー夜に行われる公演が彼らをひとつの劇的な精神の昇華へと誘ってゆくー
芋生悠さん(山下タカラ)の>>続きを読む
ケリー・ライカート監督『ファースト・カウ』(2019)
おとこたちの熱く静かな夢ー自然と共鳴し、眠るように朽ち果てていく"幸福"
A24製作のエンタテイメント力とケリー・ライカーとのインディペンデ>>続きを読む
冨永昌敬監督『白鍵と黒鍵の間に』(2023)
南博氏が鳴らしたエポックーそれを取り巻くように彼の世界を象った人間たちのスウィングーそれは狂想であり、哀愁であり、人情であり、希望だった。
痕跡…
昭>>続きを読む
濱口竜介監督『悪は存在しない』(2023)
シモキタ-エキマエ-シネマ K2にて鑑賞。
資本構造による分断によって、
"分けられない"でいようとする人間の誠実さと、諦めた人間の切実さー
個々の立ち>>続きを読む
岡本喜八監督『日本のいちばん長い日』(1967)
敗北の"仕方"、大日本帝国の"お葬式"、戦争時代の終焉の狭間でもがきつづける兵士たちの咆哮と落胆、そして次世代への眼差しー
表情の質感や気迫が、フ>>続きを読む
岡本喜八監督『江分利満氏の優雅な生活』(1963)
くだをまいて、小説となり生活となる。
江分利満氏の圧倒的な哀愁と存在感。
岡本喜八の奇術師のような演出が眩しい。
戦争が自分の家を繁栄させてし>>続きを読む
エーゴン・ギュンター監督『君が大人になったら、アダム』(1990)
魔法はいらない。
光をまとうものたちが嬉々としてそこにあるから。
権力を持ったものもまた権力を与えられた者で、その地位に満足して>>続きを読む
岡本喜八監督『血と砂』(1965)
戦争に抗いながら共振し、没してゆく人間讃歌のハーモニー
少年兵軍楽隊のそれぞれの生々しさ、
欲望・夢・野望・希望、この辺りがいっしょくたになった表情、そしてそれ>>続きを読む
メーサーロシュ・マールタ監督『マリとユリ』(1977)
男の加害性と歩み寄りに翻弄される女たちが互いに築いた防波堤ー
メーサーロシュの描く女性の"飾らなさ"、これは男性監督の演出に果たして到達でき>>続きを読む
メーサーロシュ・マールタ『ナイン・マンス』(1976)
Maarten Mesarlos "Nine Months" (1976)
ひとり選んだ孤独にさらわれた先の、出逢いの、その先へー
あぁ、>>続きを読む
西口洸監督『恋は真っ赤に燃えて』(2024)
面白すぎて、何も書く気になれません
(エキストラは止まってるべきです。
ええ、そうです)
Just take a look!
山本十雄馬監督『勝手口の少女』(2024)
"虐待"という名で表出した行為の根源は孤独と強烈な不安に依拠している。
その傷みを癒すことは過去へと遡らねばならない。
それは映画にしかできないことか>>続きを読む
野田麗未監督『光はどこにある』(2024)
ナースステーションという閉鎖的な場所に、
人間の「死」という極めて人間にとって重要な出来事が起こる。
つまり、内側の人間にとって「死」は日常であり、その>>続きを読む
城真也監督『明るいニュース』(2024)
生活とは圧倒的に無縁であろうとする男の欲望と一体化したかのような身体に、愛などというものが宿るはずがないー
が、しかしー徹底的に社会のシステムから自分を分>>続きを読む
髙橋栄一監督『ホゾを噛む』(2023)
高円寺シアターバッカスにて鑑賞。
(ほんとに Excellent!!)
大切な人への疑念が生み出す自縛的な錯綜生活。
人は個々の眼差しによって、全く違うリ>>続きを読む
クリス・マルケル監督『An Owl is an Owl is an Owl』(1990)
🦉ーフクロウは古代ギリシアでは知恵の女神アテーナー、古代ローマでは魔女の化身、ヨーロッパでは頑固さのシンボル>>続きを読む
ウォン・カーウァイ監督『ブレノスアイレス』(1997)
突発かつ衝動的な男性性によって、
外側を傷つけると同時に壊れていく内側。
都会の華々しさと激流の谷に誘拐される恋情たち。
カーウァイの常に>>続きを読む
クリス・マルケル監督『Zoo Piece』(1990)
安心する檻の中から見つめる外界ー
動物園の動物は観られることで、動物たり得るということが成立するが、
マルケルのとらえた動物はみな、檻の中>>続きを読む
クリス・マルケル監督『3つのビデオ俳句』(1994)
陰影のメモ。
橋、流れる川に交差する車、時折鳥の姿ー
橋の下、黒い空間、白い鳥ー
"Three Video Haikus" (1994) >>続きを読む
ウォン・カーウァイ監督『いますぐ抱きしめたい』(1988)
闘争の泥沼に掴んだ一瞬の愛の結実、、
ウォン・カーウァイのデビュー作!
この荒々しさが大作家の源。
血気盛んで暴れ方も80年代の暗黒街>>続きを読む
ジャン=ピエール・ジュネ監督
マルク・キャロ監督
『デリカテッセン』
目的が破綻し、ナンセンスの破片だけが散らかる。棲息するダークでキュートな仲間達、いわんや魑魅魍魎👻の愛すべき闘争ー
まじほんと>>続きを読む
ジャン・ジャック=ベネックス監督『ディーバ』(1981)
美声の記録を巡る恋と凶悪…
追走シーンの秀逸さー
バイクで地下鉄突っ込むのと、避ける人々の演出すごい。すごすぎる。
犯罪組織に追われて逃>>続きを読む
スタンリー・クワン監督『ルージュ』(1987)
「心中」に至るまで愛し合うことができた時代への羨望ー
京劇が彩る郷愁の街に、接近し合う男女の息遣いが滲んでいた。
大正時代の"心中未遂"を題材にひ>>続きを読む
クリス・マルケル監督『シベリアからの手紙』(1958)
シベリアの地に勃興する民族や動物の史実が語られる。
アラン・レネやピーター・グリーナウェイの作品を支えたサッシャ・ヴィエルニーの撮影が秀逸。>>続きを読む
ジャック・ドワイヨン監督『ピストルと少年』(1990)
与えられたはずの愛を探すためにー
ジェラール・トマサンの名演。
ここまで"欠乏"した表情を湛えられるのはすごい。沈黙の中に迷いと期待が混じり>>続きを読む
ジャン=リュック・ゴダール(ハンス・リュカス)監督『ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争』(2023)
新宿武蔵野館にて鑑賞。
なぜか、映画の幕が開く前に号泣してしまったが、一番前の席だっ>>続きを読む