シャンタル・アケルマン監督『ゴールデン・エイティーズ』(1986)
ロベールだめでしょダメ男をダメだからこそ愛してしまうマドの可哀想さ健気さマド励まされそのジャンヌ励まし方何か励ましというものを超越>>続きを読む
シャンタル・アケルマン『街をぶっとばせ』(1968)
ゴダールの『気狂いピエロ』をみて、撮ろう! とおもったアケルマンのその熱情がアンチ生活の断片とともに詰めこまれている。
もっと大きいことをーし>>続きを読む
ジャン=ピエール・ジュネ監督
マルク・キャロ監督
『ロスト・チルドレン』(1995)
小さいものが勇敢で、大きいものが優しい。
悪辣な双子おばさんにまけないで。
ノミによる世界支配。
そいつは人間>>続きを読む
森達也監督『i-新聞記者ドキュメント-』(2019)
たったひとりのジャーナリストであるのか、
新聞社社員の一員であるのかー
"立場"をつくりだすことによってうみだされる戦い。「戦っている」と記者は>>続きを読む
三宅唱監督『夜明けのすべて』(2024)
TOHOシネマズ 渋谷にて鑑賞。
"The night is long that never finds the day"
(明けない夜はない)
ーシェイ>>続きを読む
ヨルゴス・ランティモス監督『哀れなるものたち』(2023)
TOHOシネマズ 新宿にて鑑賞。
この世に生存するために必要不可欠な肉体を、できなかったはずの魂がくらいつくしていく。一方、それを実験と>>続きを読む
新藤兼人監督『愛妻物語』(1951)
女が男を「支える」ことが、当たり前とされた時代ー女は男の果たすべきもの(=シナリオライターとしての生業を得ること)を、身体に内通させ、まるで自分の人生のように切>>続きを読む
黒澤明監督『赤ひげ』(1965)
医者という"役割"をこえていく、根源的な使命ー
「単に治す」という冷徹さによって背を向けるが、
不遇に病める人々に再起の光を与える男。
Akira Kuros>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
山崎貴監督『ゴジラ-1.0』(2023)
TOHOシネマズ 二条にて鑑賞。
個人の戦争を終えていくこと
手に負えない存在が醸し出す恐怖の無限性ー
人間なりの解釈で"それらしく"おさめる。
(>>続きを読む
大島渚監督『太陽の墓場』(1960)
小さなドヤ街より動乱の世。
それは彼らにとっての全世界であり、
夢は語られ、その場におちて見事に無念の煙と化す。
生きるための闘いにかいた汗ーその臭いに満ち>>続きを読む
大島渚監督『天草四郎時貞』(1962)
キリシタン弾圧から信仰を守り抜くことは、
己の復讐心への対峙でもあり、
後世に残す"態度"を選び抜くことでもある。
To protect the fai>>続きを読む
大島渚監督『御法度』(1999)
任務の冷酷さと情愛の生ぬるさを貫徹する美男ー
その危うい"魅惑"にはまれば、
生きることも死ぬこともわすれてしまう。
下弦の月に、夜桜。
その見事な麗しさに、一>>続きを読む
山本英監督『回転(サイクリング)』(2016)
"摩訶不思議"なことは実は日常に潜んでいる。
そしてあまりにも日常らしく、"摩訶不思議"であることに気が付かない。
それはあまりにも摩訶不思議すぎ>>続きを読む
川和田恵真監督『マイスモールランド』(2022)
"居場所"を自分たちの手でつくっていく。
そこに私たちがいること、いたことを、認め合う。
与えられた愛を信じ、そして受け取っていくー祈りの場所。>>続きを読む
イングマール・ベルイマン『鏡の中の女』(1975)
愛は死をも包み込むー
そこにあるものを、あるとする。
痛みを、痛いと思う。
離れていくこと、別れていくこと、それを受け入れて、じっと動かないこ>>続きを読む
ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督『雪の轍』(2014)
観念への固執が対話によって融解していくー
それでもしがみつく肉体を許さないがための嘔吐
…
"善意"こそが地獄のはじまり。
Clingin>>続きを読む
山口淳太監督『リバー、流れないでよ』(2023)
ループする時間の停滞とは裏腹に前進するあらゆる"人間関係"。
同じ時空間に人間たちの感情が密集してぶつかりあう、しかしそれも、時空間の外にある「過>>続きを読む
イエジー・スコリモフスキ監督『EO イーオー』(2022)
まるで望まぬ運命や落胆とされるそれらをただそのままに駆けていく、見ていく、その先にあるもの。
人間の作り出した意味ありげな世界の解体ー>>続きを読む