序盤は『新学期 操行ゼロ』みたく全寮制の厳しい学校で子供たちが活発にいけない遊びをしたり何気ないけれど愛おしい時間を楽しんでいるからこそ徐々に滲み出す第二次世界大戦の影がいっそう不穏な気分にさせる、…
>>続きを読む暴力や死などの直接的な描写がないのに、戦争の残酷さを浮き彫りにして消えない傷を心に残していくような映画。ただ、その時代その国の子供たちが実際に見た戦争とはこういうものだったんだと思う。何が起こってい…
>>続きを読む数多くの無為な戦争映画たち、戦争ごっこは大概にせえよ
生徒たちの繊細な人物描写にしみじみとしていたら、ふいに不釣り合いな暴風が襲ってくる。息をつく間もなく展開が進む。気がついたらあってはならない悲…
フランスのヌーヴェル・ヴァーグの旗手、ルイ・マル監督が撮った「さよなら子供たち」は、戦争が引き裂いた二人の少年の間に芽生えた友情と別離を、感傷に訴えることなく淡々と描いた珠玉の名作だと思います。
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宗教儀式が、対比的に描かれる。
キリスト教の儀式が幾度も描かれる中もっとも印象に残るのは、たった1回のユダヤ教の儀式。
日本公開時のパンフレットにはこのように書かれています;「40年以上待って、や…
ナチス占領下のフランス、カトリック寄宿舎で学ぶ男の子たち。千夜一夜物語はエロらしい。竹馬の遊び、みんなで観るチャップリン。プロテスタントでパテが嫌いなボネにジュリアンはジワジワ察す。そして別れ。裕福…
>>続きを読む静かな傑作。ナチス占領下の子供たちの物語。
余韻が凄かった。映画内すべての美しい瞬間が浮かんでは消える、消える。円熟期に入ったルイ・マルの演出が、子どもの無邪気さ、戦争の酷さを的確に表していて、微…
ルイ・マル監督『さよなら子供たち』(1987)
調布市立図書館視聴覚資料室アーカイブにて鑑賞。
ルイ・マルが「処女作」だと謳うほどの力作。
寄宿舎に暮らす子供たちの無邪気さ、意地悪さ、慈悲が精…
© 1987 STUDIOCANAL FILMS Ltd