時に軽やかに時に哀切入り混じる成瀬らしい男女芸道物語
素直になれない優柔不断な男の嫉妬と後悔が描かれていく
時代はまるっきり違うけど、ララランドのような男女のすれ違い
些細なことで口喧嘩をするのも面…
芸道物で「残菊物語」と比較されるが、どちらかと言えば「浮草物語」に近い燻銀の趣深い成瀬巳喜男監督作品の傑作。鶴八山田五十鈴とその母を師匠とする鶴次郎長谷川一夫は兄妹同然で育ち芸を精進する仲だが、息の…
>>続きを読む鶴八鶴次郎という人の映画かと思いきや、鶴八と鶴次郎の映画なんだけど、やっぱり鶴八鶴次郎でなければいけない。二人で一つなのだから。
長谷川一夫と山田五十鈴の掛け合いに笑っていると、どんどん哀切を帯びて…
川口松太郎原作の映画。男女の物語。語り口調が清々しく、粋でかっこいい。惚れ惚れするものがありました。新内の名コンビ『鶴八鶴次郎』とは、鶴八が女、鶴次郎が男。芸の道に関してふたりは一切の妥協は許さず、…
>>続きを読む蓮實重彦のアジアンフィルムベスト10傑の1本。
是枝監督が2015年に目黒シネマでの『海街diary』上映時の併映作として本作を選んでいたのも印象に残っている。
38年の作品とあり、成瀬巳喜男の…
12/4@神保町シアター
幼いころから兄妹のように育ってきた芸人・鶴八と鶴次郎。
鶴八の母の芸を受け継ぎ、二人で舞台に立ち続けてきたが、ある時決定的な亀裂が・・・
それぞれの芸への熱意。そこに恋…
傑作、めちゃくちゃ面白い。
けど『残菊物語』には遠く及ばない。
劇中劇をしようとしてないのはわかるけど、芸能をモチーフとして扱う映画で劇から2人の葛藤や思いを浮かび上がらせられないのは成瀬のショッ…