サイレントの続編をトーキーで撮るという難題への回答が、ここからアメリカ神話に統合されると思うと興味深い
徹底して見せない不可視サスペンスが恐怖演出となるのは『M』から戦後スリラーまで変わらないし、…
このレビューはネタバレを含みます
廻る廻るマブゼは廻る。
足音がしないのにドラム缶の音はする。
さいしょの爆発の仕方ロジャーラビット。
ケントとリリーの閉じ込めシーン、てっきりガスかともったら爆発。なんで爆発って直接的にいわれ…
「M」に続くフリッツラングのトーキー映画第2弾、そしてドイツ時代最後の作品。一応「ドクトルマブゼ」と「M」の続編の立ち位置なのだが、「M」での探偵が一緒なだけで、直接的にはあまり関係なさそうだった。…
>>続きを読むのっけから面白い! 轟音が鳴り響き続けるオープニング。脱出してからの静寂、、からの襲撃&爆発。めっちゃ娯楽映画してて最高。
前作は陰影溢れる悪の映画だったけど、今作はフラット。精神病院の部屋、マブゼ…
再見。面白いんやけど、ドイツ時代のフリッツ・ラングの場面展開の仕方って変ちゃうかと思った。複雑というのとは違うんだが、中心のなさというか。主人公がいないというか。この感覚と関係あるか不明やけど、だい…
>>続きを読む字幕版を鑑賞。
死んだマブゼ博士より霊的啓示を受けた精神科医が、その犯罪思想を継承して破壊計画を企てるオカルトサスペンス。
第一次大戦後のドイツ社会の混沌と、無産主義・無政府主義に対する恐怖心が…
「M」と同じ世界観だというのは初めて知った。
「犯罪による支配」
強盗やテロを行う目的が金とか政治的意図ではなく、社会の不安や混乱を醸成する事のみというマブゼ博士の犯罪哲学。1980年代のアイツ…