このレビューはネタバレを含みます
口べらしのために自分の親を捨てなければならない。
現代では考えられない遠い昔のおとぎ話のようであるが、自分の親を捨てるということの恐怖や罪悪感は人間のDNAに深く刻まれているのか、とても心に鋭く突き…
異端の作家、深沢七郎の哀愁漂うギターで奏でられる『楢山節』。木下恵介監督が実験的(歌舞伎様式?)な手法で綴った恐怖の姥捨伝説。田中絹代がヨレヨレな姿でおりん婆さんを怪演する。
今村昌平バージョンと…
因習により、70歳になったら口減らしのために楢山(ならやま)に姥捨て(うばすて)される村を舞台に、69歳の老婆おりんの覚悟とその息子辰平の心の葛藤が描かれる。(古いながらカラー作品。)
何よりも演…
★★★★★it was amazin
『楢山節考』 木下恵介監督
The Ballad of Narayama
◎田中絹代 as おりん
&高橋貞二 as 息子・辰平
姥捨て山
母&息子
70歳…
すごい。。今村昌平版と甲乙つけがたい
65年も前の映画なんでてっきり白黒かと思ったらそんなことはなく、ライティングやら書割やら、画作りに惹かれっぱなしだった
そこに鬼気迫る三味線が調和して感情が揺さ…
ギャスパーノエのおすすめ
やんわりと村を追い出された未亡人とこれから村八分にされる老婆の束の間の家族愛
他所様の米を食うくらいなら喜んで自殺を選ぶ美意識は山の神からの贈り物
書割に描かれた故郷の別次…
1958年木下恵介監督バージョンです。姥捨て山というイメージで避けていたけど、歌舞伎や文楽風の攻めてる演出やオールセットで撮るカメラワークが圧巻でジメッとし過ぎず面白かった!ストーリーは予想と違って…
>>続きを読むオールセットなのが驚きだし凄い(時代劇や、オズの魔法使いのようでもある)、赤い照明のシーン、そんな状況でも白飯を食べ続ける嫁、、、
親子愛がとても辛く切ない。捨てたくないのに捨てにいかないといけない…
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