「あなたはあなたの関係者ですか?」
この映画から『紀子の食卓』という名作が生まれたのはすごい。
二十四の瞳を持つ十二人の生徒の物語であり、二十四の瞳の生徒たちに真摯に向き合う先生の物語であった。
最初の教室で生徒の瞳を見つめるシーンから、戦後に次の世代の生徒を見つめるシーンを経た姿は戦争の恐ろ>>続きを読む
え?これで終わり?という感じ。
當真あみさんは可愛い。
まともというのは、良くも悪くも大人であること。
子どもである選択をした2人の距離感と誠実さが素敵。
鈴木清順はやはり難しいなあ。
哀愁ある音楽が格好良く雰囲気あった。
この作品撮ったせいで日活をクビになるエピソード大好き。
台湾の若者の日本との関わりによる青春が詰まっていた。
映画「Love Letter」の使い方が印象的で、単純に当時の流行を登場させるというだけでなく、ヒロインの行動の動機にまで繋がっているのが深かっ>>続きを読む
アイリッシュ、善人描写は少ないけど雰囲気あって格好良いなあ。
これほど美しく完璧なトップシーンがあるだろうか。
ニューヨークの朝、タクシーから降りたヒロインがティファニーの店前でショーウィンドウを眺めながらパンを食べる。
このシーンであっという間に映画の世界>>続きを読む
大いなる自然と石橋英子さんの音楽が美しくも不気味で惹きつけられる映画だった。
地方社会を持続させるために不可欠な大いなる力のようなものを映画から感じた。
大美賀は人間を超越して村を守る機構と化した>>続きを読む
敵がやや甘い気がするが、まさに王道といったアクション映画で丁寧な伏線のおかげで面白く感動する。
「不運の連続」チャイナタウンで刑事をしていた主人公の哀愁が魅力的で奥行きあるキャラクターである。
ラストの展開も含めて、センスのある雰囲気が良い映画。
これがハードボイルドかと唸らされる。
たとえ立場や思想が異なっていても、誰かと言葉を交わすことの意味。
濱口竜介作品に共通するテーマが内在していた。
亡くなった人々はいつまでも自分の中で生き続けるが、津波や震災に奪われた人々はいなくな>>続きを読む
ドラえもん愛が詰まった辻村深月さんらしい作品。
異説バッジと定説バッジは人類の進歩のメタファー。
バトルアクション映画の要素てんこもり。
最後にキッドの秘密が明かされたのは驚いた。
素晴らしい音楽。
重苦しい戦時下の束の間の人間的で愉快なひととき。
現実に向き合うだけでは生きるのが辛くなる。一瞬の茶番が必要。
一人の女性が生へ向けてもがいて進む姿が尊く美しかった。
私が女性ならば、生涯ベスト1の作品に選んでいるかもしれない。
本能や欲求、道徳を超えて、それでも幸福に向かって進む姿が勇ましい。
言葉がな>>続きを読む
無秩序な北九州で傷つき疲弊しながらも生きていこうとする登場人物たち。
EUREKAとは異なり、子どもというよりは女性による力強さで乗り越えていく姿に畏怖の念を覚えた。
士官候補生仲間との友情、教官との交流、地元女性とのラブロマンスと青春要素がたくさん詰まっていた。
利己的で孤独を抱える主人公の成長物語でもある。
パイロット候補を狙う女性による罠の問題が物語を劇的>>続きを読む
核って怖いなあと思わされる。
ブラックコメディーだが面白さより恐さの方が際立った。
気を遣って何もしないでのなく、人と人として積極的に交流するのが異文化交流だと学んだ
フェイ・ウォンがとても魅力的。
賞味期限があるなかで、どうロマンティックな恋をするか。
初鑑賞 2016年
2回目 2021.11.20
3回目 2024.3.31
「喪失と再生」というウォン・カーウァイの一貫したテーマが濃く現れている。
ラストシーンがとんでもなく好み。
「この気候のせいか、その晩彼女が身近に思えた」
飽きさせない展開で面白いが、結局特に残るものはなかった。
岡田将生はデータのコピーをどうするつもりだったのか、最後の少年たちの警戒心のなさには疑問だった。
対巨悪ではなく、あくまで目の前の殺人事件の真相解明に徹する久利生が素敵。
「巨悪じゃないですか。人死なせて逃げたんですよ」
蒲生弁護士や滝田など、魅力的なキャラクターたちもたくさん。