一部のフェリーニ作品の如く敢えてのオールセット撮影、及び歌舞伎の舞台様式や、シーンをなぞるような義太夫と長唄が、極めてユニークな映画的効果となっていた。
ストーリーは悲惨すぎて好みではないが、流石木…
今村昌平の暗くて重いリアルな感じと比べると、なんだかオールセットってこともあってNHKの人形劇を見ているような、感覚になった。ただその分このクレイジーな脚本の母と息子の関係には結構目がいって、最後の…
>>続きを読む演出が素敵、新鮮。セットが豪華。
十分な食糧がない時代において、「70歳にもなって歯が丈夫だなんて恥ずかしい」という価値観がおもしろい。
「東京物語」で痛いほどに植え付けられたお荷物としてのイ…
セットでなくても良いなぁ、というのは好みの問題だろう
原作者の深沢七郎は木下恵介のことを「インチキ」「おセンチやってりゃいいんだ」と言ってたようですね。確かにお涙頂戴すぎはしたよね。悪くはなかった…
今村昌平監督作品は、以前に観賞済み。こちらの方が地味だけど終盤の楢山参りのシーンは、圧倒的に良かったです。全体的には私は今村作品が好きだけど、テイストが違うので、どちらも甲乙付けがたい。間違いなく良…
>>続きを読む姨捨山伝説を題材に、口減らしにすぐにでも山に旅立つ(自殺)しようとする母とそれを受け入れ難い息子の相愛を描く作品。
全編オールセットで、場面場面を歌舞伎や舞台のような暗転と引き道具を利用したセット…
歌舞伎町の演出により、ほぼすべてをスタジオのセットで撮影した実験的な演出手法。木下恵介の面目躍如といったところか。田中絹代の演技が迫力をもって迫る。演出については、好みが分かれるところだろうが、とに…
>>続きを読む©1958松竹株式会社