許しでしか救いはないのか
ロベール・ブレッソン監督の長編デビュー作。刑期を終えた女性達を迎え入れるドミニコ会の修道院を舞台に、信仰心の揺らぎ合い、懺悔の壁の崩壊、人情の格差が露わになる作品。
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ロベール・ブレッソン監督長編デビュー作。プロの役者を使い、少し邪魔な位劇伴を使用する。静謐で禁欲的な修道女の世界に、世俗の闇を静かに潜ませていく突き離した空気の澱ませ方はブレッソンらしい冷徹な演出だ…
>>続きを読む『魂のゆくえ』の流れから『田舎司祭の日記』を再鑑賞するつもりが、思いがけず見つけました。
ブレッソン監督の長編デビュー作。
ほとんど修道院内の描写だけれど、修道服の女性たちが並ぶ端正な構図に引き…
このレビューはネタバレを含みます
ヴィシー政権下の厳しい検閲体制のなか作られた、ブレッソン長編デビュー作。
刑務所での受刑者も受け入れているドミニコ会修道院に入信するお嬢様育ちのアンヌ=マリーは、あつい信仰心と罪深き者を救いたいと…
女子修道院という禁欲的な世界において「愛」が多層的な意味を呈する。表面上は無償の奉仕という院内のシスター/姉妹愛に落ち着けられるが、心の奥深くに根を張る執着心は他ならぬ性愛である。
ブレッソンのシネ…
・初期ブレッソンにしては構図などかなり決まっていた
・ラストシーンの流れが素晴らしい
・ブレッソンに特徴的な手の演技が今作では衣装の関係上難しい分、かなり対象に寄ったショットが多い
・なぜこんな簡潔…
オルト演じる冤罪の女が釈放の日に情夫を撃つ。扉が開き腰撃ちで殺すシーンは切り返されず彼女の茫然とした顔のみが映る。留置所ではオルトの声のみが大きく反響する。銃砲店では店主の手のみで登場。ラストの手錠…
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