ENDO

罪の天使たちのENDOのレビュー・感想・評価

罪の天使たち(1943年製作の映画)
4.0
オルト演じる冤罪の女が釈放の日に情夫を撃つ。扉が開き腰撃ちで殺すシーンは切り返されず彼女の茫然とした顔のみが映る。留置所ではオルトの声のみが大きく反響する。銃砲店では店主の手のみで登場。ラストの手錠もそうですが。有無を言わせぬ反省の念は土下座以上に低身するうつ伏せ状態。下世話な会話と狂信によって炙り出される個々の人間性。そして改心は行為によってしか有り得ないことが凄まじい説得力を持って胸に迫る。映像としては平坦に感じるかも知れないが個々の演出に鋭さが潜む。
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