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マグダレーナ・ヴィラガのENDOのレビュー・感想・評価

マグダレーナ・ヴィラガ(1986年製作の映画)
3.8
禅問答とポエムが混じったモノローグを自分の分身たる登場人物たちに発声させる。反復する事で確かに強度は高まるんだけど、いかにも観念的で入ってこない。スタンダードサイズの画面に男の背中が忙しなく蠢く。ロマンポルノ以上に繰り返される濡れ場は不快。『クイーン・オブ・ダイアモンド』ではほとんど省略され、声を荒げるシーンも最小限になる。常にウンザリしているティンカさんの正気の無い白い顔に鮮やかに紅潮するチーク、切ない。富岡多恵子の翻訳でも有名なガートルード・スタインの『小説アイダ』から主人公の名前を取ったそうです。
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