butasuさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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朝が来る(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

何とも言えない気持ちになった。終始、希望は見えながらも、重く辛く悲しい。前半は養子を授かることになる永作博美演じる佐都子の視点で、後半はその子供を中学生で産んだ少女ひかりの視点で進む。

前半は養子を
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

とにかく育児の過酷さはこれでもかと伝わってくる。こんなのノイローゼになるに決まっている。シャーリーズ・セロンの22kg増量による役作りも圧巻。ただ、観ている最中も観終わった後も、どうにもモヤモヤが残る>>続きを読む

レイジング・ブル(1980年製作の映画)

1.5

登場人物に魅力を感じないし、話自体も栄光と凋落というありがちなもので、特に面白くなかった。自業自得男の哀れな末路というだけ。デニーロの体型管理は凄い。

ストロベリーショートケイクス(2006年製作の映画)

3.0

佳作。4人の女性を描いた地味な映画だが、悪くない。4人というか2人と2人を描いており彼ら同士はほぼ交わらないのだが、ラスト、交流が生まれそうな瞬間に映画が幕を閉じるのも素晴らしい。

中村優子の演じた
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.5

かなり良かった。この映画は、エルトン・ジョンがどのようにして有名になったのかを描いた伝記映画でありながら、エルトン・ジョンの人生を通して孤独や不安、苦悩などの人間ドラマを描いた作品でもある。彼は誰から>>続きを読む

猟奇的な彼女(2001年製作の映画)

1.5

全然猟奇的ではない、ただの突拍子もない女。映画はごくごく普通の王道ラブコメ。ラブストーリーの要素は陳腐に感じてしまったし、コメディの要素はノリが合わなくてちっとも笑えない。退屈だった。

はちどり(2018年製作の映画)

1.5

物凄く評価が高いのにも頷ける出来だが、それはそれとして個人的にはハマらなかった。思春期の少女を繊細に描いた作品ではあるのだが、正直全然感情移入ができず、ひたすらに退屈さを感じてしまった。特に前半は非常>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「岬の兄妹」もそうだったが、片山慎三監督は、とても重くて嫌な気持ちになるのに心を強く動かす作品を撮る。今作も観終わった後、しばらく引きずってしまい何も手につかなかった。

"自殺幇助"というのがそもそ
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インターンシップ(2013年製作の映画)

1.5

ダメそうに見えるが実は有能な主人公たちが、ひょんなことから入った一流会社でグングン頭角を現していくという、よくあるくだらないサクセスストーリー・コメディ。それ以上のストーリーは無いし観ていて先も読める>>続きを読む

雨に唄えば(1952年製作の映画)

3.5

素晴らしいミュージカル映画だった。1950年代の作品だなんて信じられない、観ているだけでワクワクしてしまう作り込まれたミュージカルシーンの数々。もう何と言うかシンプルに楽しい。一番有名な「雨に唄えば」>>続きを読む

ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.0

めちゃくちゃ面白かった。ただ、喉に何かが詰まったような不快感も残る何とも言えない映画でもあったので少しだけ減点。

こんなに可愛らしいビジュアルなのに、全世界で愛されているキャラクターなのに、内容が全
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.5

面白かった!正直、観る前は期待ゼロだった。前作が役所広司演じる大上の退場により後半明らかに失速したと感じていたので、主人公を完全に松坂桃李演じる日岡だけに絞った今作は自分には合わないだろうと思っていた>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

こういう「性加害に関わったゲスな男達に鉄槌を下す女」の話はフェミニズム全盛期の今の時代ウケるんだろうな。特別に映画としての面白みは全く感じなかったけど。

まず、キャリー・マリガン老け過ぎじゃない?と
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。サクッと見られる良質ジュブナイルPOVホラー。この世で一番怖いのは、何をしでかすかわからないボケ老人!(違う)

とにかく老夫婦の不気味さの見せ方がうますぎる。後ろを向いたら半ケツが丸出し
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人数の町(2020年製作の映画)

2.5

"町"の設定が明らかになっていく前半は結構楽しかった。社会不適合者を集めて管理社会に置き、適度に餌をやりながらその人数をサクラとして活用する。リアリティはないのだが、なるほどこういう世界があったら面白>>続きを読む

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

この手の余命宣告モノは苦手であまり観ないのだが、ジョニー・デップ主演ということで観てみた。そして、観て良かった。彼特有のどこか軽妙でユーモラスな雰囲気のおかけで、ちっともお涙頂戴になっていないし、説教>>続きを読む

ノルウェイの森(2010年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

だいぶキツかった。

松山ケンイチは好きなのだがこの主人公には合わない気がする。というか村上春樹の話は、現実感のない美男美女でしか成立し得ないと思う。松山ケンイチと菊地凛子ではどうにも生活感があり過ぎ
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劇場(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ズシンと重く刺さった。ラブストーリーでここまで心を揺さぶられたのは久々。

主人公の永田は本当にクズなヒモ男。そして彼をとことん甘やかす彼女の沙希はまるで聖女。これが映画を観てしばらくの印象。そしてそ
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

世間の評価は高いようだが、自分には刺さらなかった。

雪山で暮らすネイティブインディアンのコミュニティが舞台になっているというだけで、内容は普通の殺人事件の調査モノ。しかもその真相も何というか胸糞なだ
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もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

3.5

何ということのない地味な映画なのだが、個人的には結構刺さった。

前田敦子の使い方が上手い。ブスではないが決して美人ではなく、気だるくやる気が無さそうで、でもなんだか愛嬌があり、ずっと見ているうちにど
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海辺のエトランゼ(2019年製作の映画)

1.5

途中ギブアップ。展開が唐突すぎてついていけないのだが、BLってなんかいつもそんな感じな気がする。

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

リアリティは無いので、ホームコメディとして楽しむべき作品。この映画をきっかけに「もし電気が止まったら」という思考実験をするには良いかも。

常に主人公一家の目線でのみ状況が語られるので、「うちのマンシ
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

2.0

実際に起こった事件で英雄的な活躍をした若者たちを描いた映画。事件自体は短時間の話なので、結局映画は事件以外の彼らの生い立ちや日常に大半の時間を割くことになる。それが本当に退屈なのだ。実在の人物、しかし>>続きを読む

閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

リアリティゼロで突っ込みどころのオンパレードだったのだが、それでもじわじわと心に来るものがあって、結果的には「良い映画だったなぁ」という感想になってしまった。悔しい。

もう、鶴瓶の存在感がズルい。ま
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

"舐めてた相手が殺人マシン"もの。いまやありふれたジャンルであり、本作にはそこまで目新しさを感じられなかった。主人公が無敵すぎるところも含め劣化版ジョン・ウィックといった感じだが、どうやら製作や脚本が>>続きを読む

パージ:アナーキー(2014年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

あまりに登場人物たちが無能で自分勝手でイライラしかしなかった。パージ当日に、開始時間ギリギリまで皆が普通に外出して働いているという冒頭がまず理解不能。少なくとも昼から、普通の感覚ならその日は朝から、家>>続きを読む

パージ(2013年製作の映画)

2.5

惜しいなぁという印象。

1年に1晩だけ殺人を含む全ての犯罪が合法になる"パージ"という設定は面白い。この制度によりアメリカが経済や治安が極端に安定した国家になっている、という前提だけで、思考実験とし
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ものすごく丁寧で繊細な恋愛映画。別れから出会いまでを時系列を遡って見せていくことで、人と人との関わりの美しさと儚さを見事に描き出している。また一つ一つのシーンは良い意味で"ありきたり"であり、この構成>>続きを読む

ザ・コール [緊急通報指令室](2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!90分にキュッと纏まった、超ハラハラドキドキするサスペンス。

必死に少女を救おうとする緊急通報室の主人公に、ものすごく肩入れしながら観てしまう作り。プロローグに彼女の失敗で少女が死んでし
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

うーん微妙。そこまで酷くもないが、褒められたものでもないという印象。

視覚障害者の主人公が誘拐事件を調査していくというプロット自体は面白い。ただせっかくの視覚障害者設定をそこまで活かしきれていない、
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ファイナル・デッドサーキット 3D(2009年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

コンパクトに纏まっていて、サクッと楽しめるグロエンタメ。死のピタゴラスイッチも、外し要素含め結構面白い。余計なストーリーはほぼ無いと言って良く、ひたすら前フリと死を堪能(?)できる。こういうので良いん>>続きを読む

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

1.5

やっぱりフランス映画は苦手だ…。

薄っぺらい恋愛映画にしか思えなかった。180分もかける必要はまるで感じない。主人公は何だかぼんやりとしていてだらしない感じ。食べ方にも品が無い。相手の少女はいかにも
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

長い。こんなに長くする必要は全く無い、中身ペラペラの映画。もう全体的に見せ方が下手くそすぎる。

みんなが血眼になって探している人間とレプリカントとの間に生まれた子とは、実は主人公なのではないか、とい
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

演出はとても良かった。主人公エリーの現実とエリーが見る過去のサンディの幻影が絶妙に混ざり合う映像表現は圧巻で、美術や照明の使い方も素晴らしく、うっとりしてしまう映像美があった。

ただ、脚本がちっとも
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

シン・ゴジラのせいで相当ハードルが上がってしまっていたので、それを超えてはくれなかった。特撮ファンにはたまらないのかもしれないが、一般人である自分にはまるで刺さるものがなかった。

科特隊改め禍特対の
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.5

悔しいが面白かった。何が悔しいって、本作、正直映画として良く出来ているとは言い難い出来なのだ。役者も台詞回しも演出も設定もセットも何もかもが不自然で、観始めたときは「これはキツい」と感じた。実際今思い>>続きを読む