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プロミシング・ヤング・ウーマンのbutasuのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

こういう「性加害に関わったゲスな男達に鉄槌を下す女」の話はフェミニズム全盛期の今の時代ウケるんだろうな。特別に映画としての面白みは全く感じなかったけど。

まず、キャリー・マリガン老け過ぎじゃない?とても30歳になったばかりには見えない。元々が老け顔なのもあるが、皺もかなり目立つし、ほかの同級生役のキャストたちよりも明らかに年上に見えてはダメだろう。とにかくこの違和感が終始抜けずにノイズだった。

話自体は復讐モノのテンプレで大して目新しさもない。男は軒並みクズだし、優しい友人は黒人だしで、フェミニストとポリコレが大絶賛するつまらない話。泥酔した女を持ち帰ろうとする男達を懲らしめることが主人公の日課なのだが、まずここにそんなにノレない。確かに弱みにつけ込むのは良くはないが、でもあんなバーで明らかにセクシーな格好で泥酔する方にも問題はあるよね?世の女性たちはあのシーンを見て「ざまあみろ!」となるのかね。まぁなるんだろうねこんなにヒットしているってことは。主人公の一連の恋愛シーンも、ありきたりで陳腐で退屈だったなぁ。

肝心の復讐も、番号を振ってオシャレに見せているが、それぞれの話がそれぞれの章で完結していないので、どうにも構成が下手くそ。しかも復讐の程度がもう本当に生ぬるくてイライラする。最終的には自分が殺されているし、それで「計画通り」と言われても。負けてはいないのかもしれないけど、勝ってもいないよね。散々実家暮らしで親に面倒見てもらって、こんな恩返しは無いわ。両親のことをもっと考えろよ。というかあの状況だったら男側に正当防衛が成立しそうで、どうにもスッキリしない。みんな所謂「スカッとムービー」が大好きなんだなぁ。
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