りょうすけさんの映画レビュー・感想・評価

りょうすけ

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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.5

「悪は存在しない」

自然の描写とか音楽の使い方とか、一個一個のシーンがあまりにも美しすぎるし、「都会からの来訪者に対する田舎民の対立」という構図にも関わらず、タイトルのせいでどちらを「悪」とも捉える
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

3.0

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「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」

25周年記念特別上映@gdcs池袋 BESTIA

ポッドレースとダース・モールとのチャンバラシーンしか記憶になかったけど、再見すると印象的な
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Red Psalm(英題)(1972年製作の映画)

3.0

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「Red Psalm」

日本ではおそらく上映されていないハンガリー映画。タル・ベーラ作品と同様にカット数が非常に少ないことが特徴の作品。英語字幕で鑑賞したので詳しいところまではわかっていないが、支配
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荒鷲(1925年製作の映画)

3.8

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「荒鷲」

ロシア女帝の寵愛を断り、指名手配となった挙句、父親の仇を討つためにマスクを被り復讐の戦士になった兵士が復讐相手の娘と恋に落ちる物語。上映時間は短いながらも起承転結がしっかりしている物語だっ
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キートンのセブン・チャンス/キートンの栃麺棒(1925年製作の映画)

4.0

「キートンのセブン・チャンス」

27歳の誕生日の午後7時までに結婚しないと、遺産がもらえないのに、意中の相手には振られ、仕方なく手当たり次第に相手を見つけようとするバスター・キトーン監督監督作品。
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これがロシヤだ/カメラを持った男(1929年製作の映画)

-

「これがロシヤだ/カメラを持った男」

とても100年弱も前の作品とは思えないほど、パンクでエキセントリックな映像。目の前で繰り広げられる様は目まぐるし過ぎて理解できなかったが、人々の一般的な生活なの
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愚なる妻(1921年製作の映画)

3.0

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「愚なる妻(143分)」

第一次世界大戦直後のモナコ公国モンテカルロ、軍服の男カラムジン伯爵と名乗る男と2人の女。彼らは詐欺グループで次の獲物であるアメリカ外交官の妻に近づこうとする。
鑑賞中はよく
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最後の人(1924年製作の映画)

3.5

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「最後の人」

高級ホテルのドアマンが、高齢を理由に職を下されるが、会社への長年の貢献を理由に同ホテルのトイレ清掃を任されるという話。ドアマンとしての誇りを持ち、誰からも愛される人物だったが、職を下さ
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タブウ(1931年製作の映画)

3.0

「タブウ」

F・W・ムルナウ監督が怒キュメンターの父ロバート・フラハティと共同執筆したドキュメント仕立ての南国映画。ポリネシアを舞台とし、中国人系と現地のポリネシア人(しかも全員素人)によって作られ
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牝犬(1931年製作の映画)

3.0

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「牝犬」
 
ジャン•ルノワールが1931年に製作した作品。この作品は悲劇でも喜劇でもないらしい。序盤に人形劇が繰り広げられ、本作のメインの登場人物3人が紹介される。チー牛おじさんと彼が恋した女とその
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ドクトル・マブゼ(1922年製作の映画)

3.0

「ドクトル・マブゼ」

5/3〜5/4

1922年のサイレント犯罪劇。上映時間が4時間半もあるので2日間に分けて鑑賞した。案外楽しめたけど流石に長かった…
「レ・ヴァンピール」もそうだけど、この時代
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ティファニーで朝食を 4K(1961年製作の映画)

4.0

「ティファニーで朝食を 4K」

午前十時の映画祭14にて初鑑賞。いつも変則的な時間の上映だが、今回はちゃんと10時からで大きいスクリーンでの上映だった。
冒頭、パンと飲み物を片手にティファニーの前で
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

3.8

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「モダン・タイムス」

中学生のときに音楽の授業で観て以来に鑑賞。音楽の使い方も秀逸だが、それ以上にチャップリンのコメディの才能を強く感じる作品だった。
人間が機械的に働く社会(工場労働者もだが、何度
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野郎どもと女たち(1955年製作の映画)

2.5

「野郎どもと女たち」

英語タイトルは「Guys and Dolls」
9年前に宝塚のものを観たことがある。一番最初の曲と後半の2曲は覚えていたけど、それ以外の曲はほぼ覚えていなかった。
まぁ、話は
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バグダッド・カフェ 完全版(1987年製作の映画)

2.0

「バグダッド・カフェ 完全版」

ミニシアターブームを巻き起こしたと言われている「バグダッド・カフェ」の完全版を観た。通常版すら観たことがなかったので、どの点がどう違うのかはわからないが、公開から7年
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リオ・グランデの砦(1950年製作の映画)

3.0

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「リオ・グランデの砦」

いつも通り安定のジョン・ウェイン×ジョン・フォードの西部劇。今回は軍の英雄ポジにジョン・ウェインの息子が自分の隊に入隊し、何年間も会ってなかった奥さんまで隊のキャンプに来ちゃ
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.5

「ゴースト・トロピック」

終電で寝ちゃって終着駅から家まで歩いて帰らなくちゃいけなくなった婆さんの話。とにかく善人しか登場しなくて、主人公が一番印象が悪いまである。「Here」に比べてストーリー性は
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Here(2023年製作の映画)

3.8

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「Here」

ルーマニアからベルギーに出稼ぎに来ている男と苔の研究をしている女性の物語。1度目は女性のおばさんが経営してる店で、2度目は偶々森で。深く関わることなく、本当に偶々出会っただけの2人の中
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ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!/ハード・デイズ・ナイト(1963年製作の映画)

3.3

「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! /ハード・デイズ・ナイト」

ビートルズの4人が本人役で出演しているコメディ映画。多くのファンに追いかけ回される多忙なスターという点では現代の「推しの子」に
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野火(1959年製作の映画)

3.5

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「野火」

塚本版は2015年に劇場で鑑賞済み。あんまり内容は覚えてないが、本作を観て確かにこんな話だったようなと思い出す。
あちらはB級色も強く、結構グロかった記憶だが、本作はモノクロでグロさも控え
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魔女(1922年製作の映画)

4.5

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「魔女」

悪魔の仕業か、それとも人間の弱さか。
悪魔や魔女について描いた教科書的な映画ではあるがドキュメンタリーではない。全7章から構成され、人類の歴史における悪魔や魔女の立ち位置や魔女狩り、そして
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吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年製作の映画)

4.5

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「吸血鬼ノスフェラトゥ」

古典的ホラー映画の傑作。今のホラー映画のようにジャンプスケアで驚かせてくることはないが、ビジュアル面の怖さは一級。序盤に蝙蝠や猫のような動物じゃなくハイエナが出てくるところ
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

2.5

「ゴジラxコング 新たなる帝国」

モンスターバース作品は2014年の「GODZILLA」から「ゴジラvsコング」まで全ての作品をIMAX3Dで観てきたけど今回は3D版がなかったこととわざわざ遠出する
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波止場(1954年製作の映画)

3.5

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「波止場」

元プロボクサーのテリーがNYの波止場でギャングからの日雇いを受ける話。正義感の強い男が悪に飲まれることなく、自分の良心で証言台に立ったり、自分のボスに立ち向かったりする姿はカッコ良かった
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イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

3.5

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「イングリッシュ・ペイシェント」

前半割と退屈だし、この10年前に同じく作品賞を受賞した「愛と哀しみの果てに」と重なるところが多くて、何故これが作品賞なのかと思ったけど、後半にかけての盛り上がりが凄
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忘れられた人々(1950年製作の映画)

3.0

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「忘れられた人々」

ガキ大将的存在の少年が少年院に入れられた原因になった別の少年を撲殺するところから彼に従う1人の少年が負の連鎖に巻き込まれていく様子を描く。メキシコ時代のブニュエルが街の付近に屯す
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X-MEN:フューチャー&パスト ローグ・エディション(2014年製作の映画)

4.0

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「X-MEN フューチャー&パスト ローグ・エディション」

オリジナル版を最後に観たのは10年前の先行上映の時なので通常版とどう違うのかはよく分からなかったが、こんなに面白かったのかと驚いた。
過去
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僕のヒーローアカデミア「雄英ヒーローズ・バトル」(2023年製作の映画)

2.0

「僕のヒーローアカデミア 雄英ヒーローズ・バトル」

本編の方はかなりしんどい展開になっているので、こういうバカみたいなアニオリがあってもいいんじゃないかと思う。まぁ小中学生向けだよね。

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.5

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「ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版」

大傑作。3年前に一度鑑賞しているが、タル・ベーラの世界を劇場で堪能したいと思い再鑑賞。「サタンタンゴ」を観た翌日に観ると2時間半も短く感じるから恐
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サタンタンゴ(1994年製作の映画)

3.8

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「サタンタンゴ」

4/23〜4/24

7時間越えの超大作。重い腰を上げてようやく鑑賞した。人生で観た映画の中で今のところ一番長い映画だと思う。この時間を目の前にすると3時間なんて一瞬に感じる。
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X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011年製作の映画)

3.5

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「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」

本作に登場のアザゼルが「デッドプール&ウルヴァリン」に出演とのことを聞いて鑑賞。なんだかんだウルヴァリン登場シーンとケヴィン・ベーコンが死ぬシーンは知っ
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街の灯(1931年製作の映画)

3.8

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「街の灯」

チャップリン作品の中でも一際目立って評価が高い本作。その内容は如何程なのかと思ったが、これはすごい。コメディもロマンスもボクシングもある。しかも上映時間は1時間半以下。エンタメ作品として
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スーヴェニア -私たちが愛した時間、後に-(2021年製作の映画)

3.0

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「スーヴェニア 私たちが愛した時間、後に」

「スーヴェニア」シリーズのPart.2。前作同様に劇場公開はなく、NETFLIXでの配信で日本に入ってきた本作。前作で恋人がオーバードーズで死亡し、悲しみ
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

3.5

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「スラムドッグ$ミリオネア」

ダニー・ボイルの作品、そんなに観てないわけじゃないけど本作と「イエスタデイ」だけは機会がなくて鑑賞していなかった。今回、高崎電気館で上映される機会があったのでようやく鑑
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戦場にかける橋(1957年製作の映画)

3.5

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「戦場にかける橋」

第30回アカデミー賞にて作品賞、監督賞、主演男優賞ほか7部門を受賞した作品。原作は「猿の惑星」のピエール・ビール。
日本軍の捕虜となったアレック・ギネス演じるイギリス軍人たちが橋
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.5

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「異人たちとの夏」

アンドリュー・ヘイ版は両親より恋人に重点を置いている印象だったが、本作は両親に重点を置いていた。なので、良いと思ったポイントが結構違った。本作での恋人はホラー演出により「あくまで
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