家政婦の岩塩みてーな顔やメタ伏線張って帰る孫、タルチュフ氏の豚まんフェイスなど「顔面」の画力が映画内映画を牽引していく。
同性愛的な匂いは妻の誘惑シーンに上塗りされるし、視線劇からカットで身体を上下…
こりゃおもしろい。映画内映画で詐欺師と偽善者についての教訓みたいな話を描く。映画内映画で解決した問題を現実の人間に見せて説得するという構造、この頃にはもう割とあったのは知ってたけどやっぱり楽しい。
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映画内映画という構造だが、作中で上映される映画の方がメインという構成で、現代で頻繁に用いられるメタ構造を今以上のラディカルな形で導入しつつ、しかも映画内映画の前に観客に語りかけるという異化効果がなさ…
>>続きを読む1926年のドイツ表現主義の色濃い映画。特に劇中劇である「タルチュフ」における影と光の扱い方はまさにそれ。
金持ちの老人を騙し、遺産を狙う召使い家政婦。彼女は彼の実は孫を追い払い、遅効性の毒を飲ま…
ムルナウ監督が17世紀の劇作家モリエールの戯曲「タルチュフ:あるいはペテン師」を映画化。脚本は「カリガリ博士」(1919)「サンライズ」(1927)のカール・マイヤー。撮影は「最後の人」(1924)…
>>続きを読む舞台劇だった原作を映画内映画にして、それを劇中のお客さんたちに見せていくという多重なメタ構造が楽しい傑作。
登場人物たちがみな状況が結構深刻なのにノーテンキなのでムルナウ作品にしては珍しく肩の力が…
演劇の古典的名作を、映画という表現形態をフルに活かしてメタに使って進化させたような作品 もとの戯曲が発表当時は上演禁止になったのは内容が「芯を喰いすぎててヤバい」からって感じがするし、その芯を映画と…
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