ノノさんの映画レビュー・感想・評価

ノノ

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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

3.7

U-NEXTで見たら字幕と吹き替えで40分くらい差があった。tv放送のためにつけた吹き替えなのか、削られまくってる。
ベトナム戦争映画少しずつ見てるけど、これはかなり心がやられる。序盤1時間ほどで楽し
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この庭に死す(1956年製作の映画)

3.8

ブニュエルと言ったらブルジョアとか貴族ドラマのイメージがあるから新鮮だった。序盤はまあまあだったけど、船に乗って逃亡してからはブニュエルらしい面白さ。極限状態に陥った人間の本性と神の不在。
密林でのサ
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(1963年製作の映画)

3.6

オープニング、クレジットの鳥の演出かっこよ!頭にフンを落とされたことが3回もあるから元々鳥類苦手だけどこれ見たら大嫌いになった。ガソリンにマッチの火が引火したときに鳥目線で空から嘲笑ってるようなショッ>>続きを読む

麻雀放浪記(1984年製作の映画)

4.0

40すぎても加賀まりこは美しい!あとやっぱりめちゃくちゃ麻雀手慣れててかっけえ。
アカギ的な話かと思ったらもっと人間模様を描いた群像劇だった。戦後の貧しさと鬱々とした雰囲気、気怠げな男たちがギャンブル
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第三世代(1979年製作の映画)

3.9

彼らの合言葉は「意志と表象としての世界」
かっこいいオープニングから数分でぼけーっと見てたら置いてかれ、誰が誰なのかすら分からなくなったが、まあいい。
理念なき行動だけのテロリストたちは他人の思うまま
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袋小路(1965年製作の映画)

4.0

逃げてきた強盗をかくまう羽目になった孤島に住む中年の夫と若い妻。夫のヘタレ具合に嫌気が差して強盗と少し仲を深めてしまう妻だったり、予期せぬ訪問者とのいざこざ…悲劇だけど笑ってしまう。風に吹かれるフラン>>続きを読む

汚名(1946年製作の映画)

3.8

スパイ容疑をかけられた男の娘アリシアがナチを探る職についていたデブリンに利用されるが2人は恋に落ちてしまう。珍しくメロドラマが軸でサスペンス要素は薄い。
デブリンがとにかくはっきりしない男でイライラす
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夢二(1991年製作の映画)

4.0

ロマン三部作の中では一番分かりやすかった。画家の夢二のまわりにはいつも女がいる。個人的には彦乃でも巴代でもなくお葉が小悪魔のようにかわいくて一番好き。セリフを喋る時、舞台のようにみんな正面を向いた位置>>続きを読む

ベイビーティース(2019年製作の映画)

3.8

クラブのシーンでTune-Yardsのbiznessがかかっていて、スクリーンと顔に花火が投影されているショットがすごく美しかった。
病気を患う少女の漫画のような不良青年との出会い。こんな男をいきなり
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わたしたち(2016年製作の映画)

3.8

女子小学生特有の暴力的ではないけど無視したり仲間外れにする陰湿ないじめの感じリアルだな〜いじめっ子が可愛いのも分かる。大人の監督がここまで小学生の女の子を精密に描けることが素晴らしい。
クロースアップ
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.0

前半はちょっと退屈だけど中盤、馬乗って銃ぶっ放す西部劇みたいになっててアツい。ウォレスが大活躍してるのも良かった。すぐ死ぬだろうなと思ってたらやっぱりその後すぐ死んで悲しい。所謂ギャング映画というより>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.7

あらゆる事象が起きて散らばったまま終わる系だったので初めて見た時はピンとこなかったけど改めて見たらわりと良かった。
現代美術館のキュレーターという立場で真っ当な人間である主人公は、ホームレスにお金を恵
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パターソン(2016年製作の映画)

3.7

アダム・ドライバーって基本的に膨れっ面してるから何考えてんのか分かんなくて好き。ちょっとした違いのほとんど同じ毎日の繰り返し。同じ毎日の中にも少しずつ出会いや事件があって生活は広がっていく。頭の中をぐ>>続きを読む

マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

3.9

チャーリー・カウフマンの頭の中どうなってんだ。こんな変で尖った脚本をちゃんと映像化してるスパイク・ジョーンズもすごい。マルコヴィッチという器を通してクレイグ、ロッテ、マキシンの三角関係を描いてしまう展>>続きを読む

セルピコ(1973年製作の映画)

3.6

正義を貫くヒッピー私服警官が警察内部の汚職告発のために奮闘する。ずっと暗い顔して苦しんでいるアルパチーノもかっこいい。女にすぐ叫ぶのはやめてほしい。
裏金を貰わずに汚職に手を染めないのは正義だけどみん
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ワン・フロム・ザ・ハート(1982年製作の映画)

3.6

喧嘩した夫婦が互いに浮気して元に戻るだけの話。ストーリーは普通だけど、とにかく街のセットが面白い。あからさまなセット感、空はイクスピアリみたいに作られた空、繁華街のギャンギャンに光るネオンライトが流れ>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ久しぶりに見た!!
大雨の羅生門から始まり、光に満ちた羅生門で終わる。人間のエゴイズムをこれでもかと追及し、最後にはちゃんと希望を持たせる。京マチ子演じる真砂が狂ったように笑うシーンが本当
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

4.1

ケリー・ライカート見てると自然の音が心地よくて高確率で寝て巻き戻してを3回くらい繰り返す。何もない砂漠をただひたすら一日中歩く移民。流れる水の音、足音、馬の鳴き声、風や火の音…ランプしか見えない暗闇の>>続きを読む

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

3.7

ウディ・アレンってこういう可愛くてロマンティックな作品撮る時もあればシリアスな作品撮る時もあってテイストの振れ幅がすごい。
劇中劇の世界の登場人物がいなくなってみんなでぐだぐだしてる様子を映した映画も
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キッド(1921年製作の映画)

4.0

窓割りチビかわいい〜と思ってジャッキー・クーガンのwiki見たらめちゃくちゃ顔怖いおじさん出てきて笑った。無理矢理離された時の演技が素晴らしすぎる( ; ; )
ただドタバタ喜劇だけを映すチャップリン
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チャップリンのゴルフ狂時代/のらくら(1921年製作の映画)

3.5

妻のお父さん太りすぎててちょいちょいパンツ見えちゃってるのかわいい

ファブリック(2018年製作の映画)

3.6

全然期待してなかったんだけど普通に面白かった。赤いドレスを手にした者は呪われる的なストーリーで、きみの悪いブティックとドレスを手にした人に降りかかる災難がアートっぽく撮られていた。悪い行いをした人間が>>続きを読む

イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

3.4

この監督いろんなテイストの映画を撮ってるなという印象。『クリシャ』が今のところ一番好き。
最近の心理ホラーって最後まで説明なく、なんとなく怖いことが連続して結局人間の疑心暗鬼が一番怖いのです的な脚本増
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

4.3

かれこれ5回くらい見てるかもしれない。
木の根っこを本物の赤ちゃんとして育てていたら本当に動き出し全てを喰らい尽くすバケモノと化していく。木の赤ちゃんもやばいし、育てる両親も変だし、ませた少女も不気味
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ファミリー・ネスト(1977年製作の映画)

3.7

やっと見れた!U-NEXTありがと(;_;)
『サタンタンゴ』ではあまり感じなかったけどこの作品はカサヴェテス作品と通ずるものがあった。食卓でのリアルな会話とその人々を執拗にクロースアップで映すカメラ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

気合い入ってるゴジラのCGはかっこいいなー!!!溶岩みたいなゴッツゴツの皮膚、放射熱線を放つ時の青く光る背びれのギミックも面白かった。壊されていく船や電車、銀座の街並みも作り込まれていて映像技術は素晴>>続きを読む

茶飲友達(2022年製作の映画)

3.8

岡本玲がすごく良い。久しぶりに見たら綺麗になってた。捕まった後の態度の豹変ぶりはそれまで必死に隠して取り繕っていた彼女の本性の部分が出た良い演技だった。
死にたくなるほどの孤独感に苛まれている老人がた
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.8

犬神家みたいな閉塞的な旧家のドロドロと戦争、人間の醜さを描いた鬼太郎誕生前のエピソード0的な物語。
グロいと聞いていたけどそうでもなかった。
戦闘シーンで絵のタッチがかわるのがすんごい良い。

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.1

9年前に燃え上がった2人感を出すのがうますぎる。ふたりが会話に挟む冗談やそれに笑う間の取り方、タバコをもらって相手のタバコで火をつける動作とか本当に演技してる?ってくらい自然で驚く。『ビフォアサンライ>>続きを読む

コスモス(2015年製作の映画)

3.5

真剣に見たのに何が何だか分かんなくておかしかった。あまりにも混沌としすぎている。食卓で交わされる会話はコミュニケーションとして機能しておらず、みんながみんな言いたいことだけを言っている。序盤は言葉の意>>続きを読む

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.1

初めてヴェンダースを見たのがこれで、そこまで映画を見てない時だったから退屈でそこからしばらくヴェンダース苦手意識あった。が、今ではめちゃくちゃ好き。
新月は決断の時、私たちの決断はこの街の全ての世界の
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サスペリア(1977年製作の映画)

4.2

ファーストカットから天才的な色使い。建物のライト、行き交う人の服装の色がけばけばしい。初めて見た時は血が赤すぎて笑っちゃったけど、このわざとらしい赤さもアルジェントの魅力だよなって思うようになった。>>続きを読む

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

スケボーのスリルとコントロールが薬のように彼らの苦しい世界を忘れさせ解放し救ってくれる。無料セラピーのような映画って言葉がすごく良かった。こういう作品には当然彼らのバッググラウンドが描かれる。長い間撮>>続きを読む

ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女(2014年製作の映画)

3.4

モノクロで撮られた荒廃した街と怪しげな夜の暗闇が美しい。映像は良いけど、ストーリーは期待してたホラーではなくて、閉塞的な街から逃避行する男女のボーイミーツガール。邦題ミスってる気がする。
音楽もマカロ
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好男好女(1995年製作の映画)

3.6

初めは訳がわからなかったけど現在、過去、劇中劇の3つが絡み合った構成になっていると理解してだいぶ見やすくなった。現代と劇中劇の時代、異なる時代の愛が描かれる。序盤、主人公の部屋のテレビで流れていたのは>>続きを読む

CASSHERN(2004年製作の映画)

3.5

ポンコツ映画みたいな扱いを受けているけど、原作を知らないからかこれはこれで全然見れた。アニメのような独特な速いテンポ感とCGすぎるくらい全部CGなところ、確かに滑稽にも見えるけど嫌いじゃない。けど、シ>>続きを読む

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