ジャン・コクトーの原作は数回読んだもの。その原作者のコクトーもスタッフとして参加しているので、映像化作品の決定版のはずなのに、どうもズレを感じてしまう。
原作の印象では登場人物達はもう少し幼いイメー…
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ナレーションが鬱陶しい。詩の朗読を聴いているようだった。子どもには到底見えない面々のいろんな愛のさまはわかるんだけど、誰ひとり好きになれなくて面白みを感じなかった。
俯瞰撮影には、おやっ!なんか新鮮…
「破滅へと向かう」
互いに依存しあった姉と弟を描いた作品
互いに罵り合うような会話で作られる破滅しそうな2人の世界を描いていた。
◆支配的な姉と夢遊病の弟の、謎の出発は、夢の出発なのか、何かの…
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ジャン=ピエール・メルヴィル監督作。
姉エリザベートと弟ポール。姉弟だけの閉鎖された空間と人間関係が、部外者2人の侵入によって徐々に変化していく。
弟とは対照的に変化を望まない姉が取る行動が恐ろし…
コクトーの作品は、裕福なボンが暇とお金を持て余した余技のようにおもえてしまう。
ひたすら喚き立てる不美人な姉、ギリシャ彫刻顔の偏屈な弟。弟に関してはコクトー自身の人選なのでは。アンリ・ドカエの撮影で…