このルイ・マル監督の「ルシアンの青春」は、非常に苦い洞察のこもった、青春に関する人間映画の秀作ですね。
16歳のフランスの田舎の青年ルシアン。
彼は第二次世界大戦の中、レジスタンスとなって山へこも…
あなたの言ってること正しいよ、だけどさ...ってここ数年よく感じる...リベラルエリートの人たちに...
ルシアンはみんなに愛される主人公ではない。
軽度の知的障害を思わせる描写が続く(だれも言っ…
1944 年のフランス。
まだわずか17歳で若く未熟な青年ルシアンは病院で真面目に働く清掃員。小鳥を撃ち、兎を追い掛ける暇な日常。
母親が父親の留守中に愛人男性と暮らし、息子のルシアンにあまり来るな…
ひとの心も道徳心も崩壊した戦時下。
身勝手な母親からも村のコミュニティからも拒絶され、行き場を失い、孤独とともに彷徨う仏青年ルシアン。そんな中ある成り行きから彼はドイツ警察の一味となってしまう。分別…
何かに属したい、という人間の本質を描いてる。
希望したコミュニティに拒絶されれば、正反対のコミュニティに属することもある。自分を認めて受け入れてくれるなら。
さらに、権力を得たなら振りかざしたく…
LACOMBE LUCIEN
このありふれた名前の青年。歴史の渦にたまたま飲み込まれただけの。。
「几帳面でいい人たちよ」とドイツ人を誉める対独協力者(コラボ)のリーダーの女。日々送られる無数の密…
青春の中にルシアンを片付けてしまうのはよくない。確かに投げ遣りとみえるほど、ヤクザを気取って若くして死ぬルシアンだが、若気の至るところが死だったと思うなら、この若いだけの虚無家を甘やかしすぎるだろ…
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