【時代相が感じとれる佳作】
溝口健二監督作品、昭和11年作。
性格の正反対な祇園の芸者姉妹を描いている。義理人情を大事にし、没落し財産を失って転がり込んできた元旦那に親身に尽くす姉(梅村蓉子)…
自分にとって溝口健二には時代劇作家のイメージがあったが、「浪華悲歌」と今作を観て現代劇の方がずっと自分の好みである事に気付いた。
「浪華悲歌」ほどの凄味は無いが、行動によって人生を描くというハード…
最近の気分としては、いわゆるミゾグチ的と解釈されるところのショット至上主義というか、こだわり抜かれた文体の仕事みたいなものに少し距離を置きたいのだけど、だからこそあえて見る。結果、最近の日本映画は、…
>>続きを読む建物の中を並行移動するカメラで捉えた長回しのファーストロングカットが絵巻を見ているようですごく引き込まれました
こういうのが見たくて!
芸妓姉妹の姉梅吉は義理人情を重んじていて家業に失敗した一文無…
『雨月物語』でどえりゃー衝撃を受けて、溝口健二をもっと観せてくれ!ゆうことで早速二作品目。
…これもいいなあ。
オープニング、ああいう感じの曲をなんて呼ぶのか分からないけど、ノスタルジックな気分の…
ラスト悲しすぎ泣。カメラがぐーんとパンして街中とか和室行き来したり、建物の庇とかつかって手前と奥で動きを見せてくれるのおもしろい。そしてその奥にいるのはやはり女で、芸妓として男を引き込んだり遊郭で遊…
>>続きを読む劇的なメロドラマを方法としては現実にの鋭い批評に至れなくて、自分でターゲットを作って自分て打ったみたいな偽リアリズムになった。理由は大体二つある。一番目は溝口は静粛で誰にも皮肉する気がなくて、これら…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
甘えて突き放してもう一度戻ってくる、おもちゃがかわいい。距離の詰め方。
でもかわいそう
おおけが差せられてもおとこに まけてない まけない
女社会で生きてるお水さんの心
芸妓って商売なんであるんやろ…
©松竹 大谷