楽しさが詰まった渋滞映画。
全てを飲み込む音楽喧騒コメディ。
今の日本映画には、この1シーンにパンパンの人物を配置する
荒々しい画角が足りてないのかも知れないと感じさせる
衰えないパワーを感じる…
アメリカから漂着してきた三人の男と出会った音楽好きの藩主が彼らの奏でる音楽の虜となり、楽器からなにから目についたもの全てでセッションを奏でる筒井康隆原作のコメディ
筒井康隆作品には珍しくキチガイも毒…
なんてこった!
熱と埃と無知な島国根性と、終わらないジャズとダンスと舶来の楽器。
レイヤーが違う部分では戦争で人が死に明治になり、それでも踊り続ける、どれだけハッピーにいたらいいんだ、と叫ぶくらい…
天上天下筒井独尊②
筒井作品は大きく二つの分かれるの。善悪の彼岸なんかないとにかくなんだこれはってのが一つ(「虚構船団」や「虚人たち」、初期なら「東海道戦争」「村井長庵」なんかもそうね)。でもう一…
恐らくバブルじゃなかったらこんな映画できなかっただろう。
その点ではバブルの時代に感謝しなくてはと思う。
歴史に疎いので時代背景があまりわからなかったけど、でもすごく楽しかった。
たくさんの人た…
同じ岡本喜八監督の「赤毛」や「吶喊」と同時期が舞台なのに、鬱々としていないあっけらかんな映画。
上っ面な改革(明治維新)よりも古色蒼然とした武士のプライド(徳川幕府)よりもジャズに身を任せたほう…