しげるさんの映画レビュー・感想・評価

しげる

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無法松の一生(1958年製作の映画)

3.1

無法松そんなにいい奴か?
芝居小屋の客席で鍋作ったりニンニク焼いたり、しまいには喧嘩おっ始めて興行中止に追いやったの、普通にドン引きなんですが。
その後の母子との交流もよくある話でつまらない。
が、カ
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八甲田山(1977年製作の映画)

3.5

橋本忍お得意の幻想シーンと、木村大作の抒情的超えて煽情的なカメラがよく合っている。
ねぶたのカットなど本当に夢のよう。
劇場で観れてよかった。

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年製作の映画)

4.0

金子修介、映画撮るのが上手すぎるよ!
観てて、どこに連れてってくれるんだろうってワクワクが止まらん。

裏窓(1954年製作の映画)

4.0

窓越しの窃視というのは非常に映画的かつサスペンス向きの題材で、これを思い付いたのがシンプルにすげーし、
ヒッチコックは光と影を理解しすぎている。
クレーン撮影もすっごい

上海から来た女(1947年製作の映画)

3.4

有名な鏡の部屋などショットはめちゃ強いが、カットの繋ぎが気持ち良くないせいか、集中力が持続しない。
リタ・ヘイワースは流石にえっちすぎる

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.5

面白いですねえ。
なるべく自分の感情を排除して映画を観たいタイプなんですが、この作品は女性映画として成功しすぎていて感情グチャグチャになってしまいました。
リドリー卿って本当になんでも撮れるんやなあ。
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

2.0

ドキュメンタリー風の映像で、演出と呼べるような演出が何一つない。私はこういうのは評価するしない以前に映画とみなさないので、門外漢の気分で観ていた。
人間同士、あるいは自分自身の中に横たわるカオスを真面
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シコふんじゃった。(1991年製作の映画)

3.3

周防正行のバストショットが好き!
みんな良い顔に撮れてる。

井筒和幸の『二代目はクリスチャン』と続けて観たんですが、柄本明がまるで別人だよ。声の出し方から変えていて凄いなー。

顧問が本気出すまでが
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二代目はクリスチャン(1985年製作の映画)

2.4

脚本がつまらないなー。
岩城滉一と柄本明がシスターを取り合うだけの前半は特にたるかった。
シスターは八方美人で魅力がないし、そもそも志穂美悦子全然綺麗だと思わないし。
シスターがようやく主体性を持つラ
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ジャズ大名(1986年製作の映画)

3.6

なんて楽しい映画なんでしょ。
この撮影現場に混じりたかったわ〜。
タモリのチンドン屋が良過ぎる。

エイリアン(1979年製作の映画)

3.0

リドスコ御大上手いと思うんだけど、これは今一つ入り込めなかった。
低予算を画角や照明やスモークで誤魔化してる感が否めなかったせいかも。
あと好みの問題かもしれないけど、リプリーとアッシュの対話とか、リ
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麻雀放浪記(1984年製作の映画)

2.0

イラストレーターとしての和田誠は好きだけど、監督としてはダメだな。
演出=ショットだと思ってそう。
どれだけショットが良くても、映画としての引力が皆無なのよ。
終始、一映画ファンがプロを使って映画の真
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山の音(1954年製作の映画)

3.3

成瀬は大学の時に数本観て凡庸だと感じたきりだったんですが、今観ると画面が厳密でいいですね。
カメラ低めだけど、全然正面から撮らないのが小津との差別化ですかね。
詳しいこと知りませんが。
ただ切り返しの
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やくざの墓場 くちなしの花(1976年製作の映画)

3.6

いやあ凄すぎ。
こんな映画が撮れた時代の人達を尊敬します。
深作欣二×笠原和夫は抜群に面白い。日本映画の最強タッグじゃなかろうか。

あまりにも手が出やすく、あまりにも情に脆いデカ・渡哲也。
自身が満
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

-

公開当時観たけどマークすんの忘れてた
最近のアニメはテンポ速くてついていけませんなぁと思った記憶

ニック・オブ・タイム(1995年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

黒幕逃げ切りEND…😢
ジョニデが機転を利かせて状況を打破したというより、靴磨きのおっちゃんさまさまという感じだ。
面白い映画だけど、もっと派手なアクションや展開を期待してたのでこの点数。
でも90分
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復活の日(1980年製作の映画)

3.2

深作欣二が野村芳太郎みたいなテンションで撮るSF大作。
深作にはこういう大規模予算の映画は合わないですねえ。なんか不自由そうに撮ってました。

海外セールスを意識した作品として見ると、日本のジャンル映
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王と鳥(1980年製作の映画)

4.7

大傑作。
高畑勲ファンだけど、何となく食指が動かず今日まで観ていなかったのを後悔。

権力構造を文字通り戯画化した作品。
元は70年も前の作品だが、表現の自由さ、生き生きとした様子に打ちのめされた。
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じゃりン子チエ(1981年製作の映画)

3.8

昔観た時は、最後のエピソードが小鉄VSアントニオJr.なのが納得がいかなかったけど、小鉄の「人間と付き合うのも大変だぜ」(うろ覚え)というセリフがこの映画のテーマだったのかなと思う。

ホルモン屋の中
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ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)

4.0

リドリー・スコット3本目。
全ての演出(カット割りにしろ演技にしろ)に明確な意図があり、映画の隅々にまでリドリー・スコットが存在している。監督が映画における神であり、映画は監督のものであるということを
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カサンドラ・クロス(1976年製作の映画)

2.0

可もなく不可もなく、あの頃のオールスターのパニック映画、という感じ。
ハードル下げて観る分には良いと思います。
列車墜落シーンの意外と頑張ってる感と、ラストの含蓄のある感じは悪くない。

ソフィア・ロ
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3人のゴースト(1988年製作の映画)

2.5

真面目に王道やってるのはいいんですけど、ギャグが退屈なのが致命症。
肝心のゴーストとのやり取りとか全然おもんないぞ。
ただオープニングの、サンタの家で強盗?が銃乱射する画だけは面白かった。

ビル・マ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.2

まぁいつものヨルゴス・ランティモス
テーマの面白さとクラシカルな雰囲気で観れちゃうけど、音楽と魚眼レンズはクソダサいよ!
皆騙されないで!という気持ち
別に嫌いではないです

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

2.4

えー綾野剛がかっこいいことくらいしか良いところなかったんですけど。

合唱部の中学生がヤクザに歌を教える、というめちゃくちゃ面白い設定なのに、どうしてここまでつまらなくできるの?
脚本も演出もそれぞれ
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ジャガーの眼(1965年製作の映画)

4.3

最高〜!!!!
全部のカットの繋がりが気持ち良すぎて、色も美しいし、俺の好きな寄り寄りの画まみれで、眼が幸せ
じゃじゃ馬マリー・ラフォレとドジっ子不二子ちゃんなステファーヌ・オードランの百合も拝めるし
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サンライズ(1927年製作の映画)

4.0

大傑作。観に行ってよかった。

静と動の使い分けがスゴくて、最初から最後まで緊張感が切れない。
中盤ほのぼのしてたけど、いつまた波乱が起きるかハラハラしたー。
よく無声でここまで不穏な演出できるなぁ。
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結婚哲学(1924年製作の映画)

3.6

おもしれ〜
ルビッチの手堅さよ
足、手を使った演出が粋でいいですねえ

片岡一郎さんの活弁で観ましたが、
弁士付きとサイレントのままの鑑賞だと全然印象違うだろうなぁと
台詞の大切さに気付かされました

悪意の眼(1962年製作の映画)

3.5

すごくヒッチコック風
主人公のモノローグがノイズだけど、自意識映画と思えば仕方ないか
奥さんと弱みを握り合ってからの後半、視線の応酬が面白かったー

猿女(1964年製作の映画)

3.8

国立映画アーカイブのチネマ・リトロバート映画祭にて鑑賞。

初マルコ・フェレーリ。
演出上手すぎ。画もどれも決まってるし、なんてったって撮り方がエロい。
特に初夜シーン。絡みの芝居は一切ないのに、演出
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

カウリスマキもよかったけどヴェンダースもいいな…
最高か?2023冬映画。

ご無沙汰とはいえ、我が青春ヴェンダース。
高校時代、パリテキと都会のアリスを観て心酔してたのを思い出しました。
多少の説教
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

あーよかったな。
カウリスマキの映画はほんと一生観てたいくらい良い時間が流れるな。
もう一回観に行きたいかも

ああ爆弾(1964年製作の映画)

3.4

すげえもん観た!
オープニングの「うれしや、うれしや〜(刑期満了)」で心掴まれた。
ヨォッ!イヤァーッ!の謡いの使い方が馬鹿すぎてよい(褒め)
緩急の少ない、日本的なテンポのミュージカルなので心地良く
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.0

劇映画にするには弱い題材。
どちらかというとNetflixドキュメンタリーで観たい