愛と死は振り子のように。どちらも手ぬるく描いたりはしない。ストレートなメロドラマでありながら甘っちょろさは欠片も無く、その平行線上で血と暴力に塗れた戦場の地獄を徹底的に描いてみせる。腐敗して黒く変色…
>>続きを読むビンを落として割り、グラスを投げて割る。爆撃で建物が破壊されていく。モノが壊れる様子で愛情も描けば死も描く。2時間強全力でタイトル回収を強烈なショットとアクションの積み重ねで行なっていく。とても凄い…
>>続きを読む反戦映画といってもダグラス・サークだけに相当、メロドラマ色が強い作品。正直、この監督に向いている題材かどうかはよく分からない。脚本がどっちつかずでバランスが悪い。🤷♂️
テクニカラーのケバケバし…
映画の冒頭と掉尾に置かれた、死のイメージを纏った前線のシーンが、一時帰還した兵士によってメロドラマの核を構成する銃後の生活と地続きとなり、手から零れ落ちて川面を流れゆく手紙のラストショットの刹那に愛…
>>続きを読む捻れなき恋愛映画
傑作です。やっぱり一番好きな監督かもしれない。
第二次大戦中、ドイツ兵の青年が3週間だけ独ソ戦線から帰郷する。空襲で荒廃した街で両親を探しながら、偶然出会った女性と恋に落ちるが…
このレビューはネタバレを含みます
「花が咲いてる、ずいぶん早いわ、ここだけよ!」「古屋が空襲で焼けて、その熱で早く咲いたのかな」「木は半分ないのに関係ない顔して咲いてる」「僕らもそうできたらいいの、エリザベス…人生を信じるんだ」「戦…
>>続きを読む 初のダグラス・サーク監督作品
『パルプフィクション』のダグラスサークステーキで知り、映画雑誌で町山さんも紹介していました。
最近では濱口竜介監督が影響を受けているメロドラマの巨匠。
戦争の休暇…
ダグラス・サーク監督、ラッセル・メティ撮影。
ドイツ人のサークがハリウッドで戦時下のドイツ人を描いた作品。
当然、紋切型のゲシュタポや戦争映画に治るわけはないのであるが、鏡、手紙、階段、薄暗闇の窓辺…