反戦映画といってもダグラス・サークだけに相当、メロドラマ色が強い作品。正直、この監督に向いている題材かどうかはよく分からない。脚本がどっちつかずでバランスが悪い。🤷♂️
テクニカラーのケバケバしさを効果的に使ったサーク流映像美学は本作でも健在。ただストーリーがもたついている上、ご都合主義的なので後には残らないと思うが。
ルイス・マイルストンの反戦映画の名作『西部戦前異状なし』には到底及ばないが、一応サークの作家性らしきモノは感じられたのでスコアを1点だけ加点。
私としては後期サークの匿名的シニシズム(彼の正継、ファスビンダーの手により白日の元に晒される)が本作では何の機能もしていないことが大いに不満だった作。ある意味で監督の人選ミス、という気もするんだけど❓