正直、本作は苦手な一本です。
大島渚監督は、その政治的視点による作品群のせいもあり、
作品の出来とは別にして私の好みのふり幅がとても大きい。
男好きのグラマーな女、
集まってくる様々な男。
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ただ実物の表象を表現して十分に抽象的で、ハプニングに見えた。リアリズムそのものである。終盤主人公たちは抱きつくままで倒れて、横からの風の強さは「乱」の終盤の吹き荒ぶ狂風に負けない。そもそも私たちの幻…
>>続きを読む初めて出会った男女が共に過ごす話。
セリフも空間もストーリーも現実感のない夢のような印象。不思議なユーモアもあって『絞死刑』にも似ているけど『絞死刑』のような明確な主題がなくて、つかみどころがない…
変人しか出てこない、大島渚の1967年作実験的アブノーマル作品。全体を観た感想、「若松孝二っぽい」。徹底的に作られた幾何学構図とフィルムノワール的雰囲気と大島渚の政治性・暴力性、ライフルが大好きでラ…
>>続きを読むルイス・ブニュエル的な不条理閉塞をそのままドラマに投影しつつ記号的な美しさの羅列に終始する。ジャン=リュック・ゴダール『小さな兵隊』と同時に語られるべきだなと思うところは、作家の内省を作品にフィード…
>>続きを読む松竹株式会社