今村昌平監督らしい人間を社会的で理性ある存在としてではなく、もっと醜い本性をさらけ出した動物的な存在として描いたエグい作品だった。時代もあると思うが、男は権力を持っていて、女に比べると腕力にも自信が…
>>続きを読む家庭に入ったら女が女でなくなるのが家父長制よなあ。画面外からボソボソ聞こえてくる老婆の声は方言キツすぎて何を言ってるのか分からないが、家父長制の縛りか、または自殺したおばあさんの呪いか?そんななかで…
>>続きを読む原題『赤い殺意』(1964)
監督:今村昌平
脚本:長谷部慶次、今村昌平
撮影:姫田真佐久
編集:丹治睦夫
音楽:黛敏郎
出演 : 春川ますみ、西村晃、露口茂、他
藤原審爾の同名小説を原作とした…
1964年 150分。外に愛人を持つケチな夫(西村晃)や義母に厳しくされる主婦(春川ますみ)は幼い息子だけが生き甲斐だ。夫が不在のある夜 侵入してきた強盗(トランペット吹き:露口茂)に犯され、誰にも…
>>続きを読む今村昌平いつもの襖の間のカビみたいな映画。日本人の一重瞼的シネスコ画面は横の広がりではなく、上下からの重圧のような息苦しさ。「おとうちゃん…」「おかあちゃん…」と言い合う醜いセックスの不快感は日本的…
>>続きを読む【たくましく生きる女】
ヒロインは戦災孤児。祖母がかつて妾をしていたという仙台の旧家に引き取られ女中奉公をするが、そこの次男に手をつけられて、やがて男の子も生まれ、次男の内縁の妻として暮らしていく…