腐敗していた禅寺に対する水上勉の絶望と憎悪が分かる作品。とんびのねぐらについて話す時の慈念のどろどろした感じが好きだった。
ひとつひとつのカットを説明し過ぎないんだけど、丁寧に見せている。慈念のボ…
執拗なほどに狙いすました、カメラアングルとカットがとことん味わえる。ベッドシーンも他の重要シーンも、直接は描いてないのに、見てる側に想像させる技術に痺れる
ストーリーはラストでタイトルや冒頭シーンな…
お経がお経としてでなくBGMとして存在しているのが面白いし寺が舞台でないと出来ない演出。やはり煩悩は全てを狂わすのです。私事だけど、今年に仏教系の大学に入学して最近は毎週行われている礼拝に毎度参加し…
>>続きを読む舞台は昭和八年。後半で葬儀の場面が出てくるが、遺体は土葬される。1948年に「墓地、埋葬等に関する法律」が制定されて土葬が実質的に禁止された、そうです。原作が水上勉なのか、へー。後半のサスペンス展開…
>>続きを読むミステリの要素もあり、見やすく、めっちゃ面白い
愛欲に溺れる慈海和尚、同情心からであっても慈念と関係を持つ里子、そして慈念自身も、煩悩に取り憑かれている
破られた母雁が悲しい
そして現代
陰惨な…
大昔コレをTVで観た時のあのじとーっとした気持ち。
まぁ、酷い生臭坊主!
母親を見送った時のお坊さんといい、ガッカリ坊さんの原点かもしれない。
若尾文子の美しいこと。
流れるような所作と濡れ場ばっか…