いずみやさんの映画レビュー・感想・評価

いずみや

いずみや

映画(30)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

なんでそうなった!?みたいな絵面が多すぎてすごかった。だいたいワイスピみたいな味がした。
さも前作からいたキャラかのように出てきたダン・スティーヴンスもクセ強すぎて良かった。続編あったらまた出てほしい

アユニ/私の目、愛しい人(2020年製作の映画)

4.5

アサド政権による“強制失踪”を描いたドキュメンタリー。イスラーム映画祭で見た。
SNSで「パレスチナだけでなくシリアにも引き続き注目を」という声を見かけ、シリアについてもっと知りたいなと思って見に行っ
>>続きを読む

ハンズ・アップ!(2010年製作の映画)

4.0

チェチェン出身の少女を強制送還から守れ!というフランス映画。イスラーム映画祭で見た。
保護者会で話し合う場面とか、フランスでは日本よりずっと移民の子どもたちが身近なんだな…と思ったし、今後はおそらく日
>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

とても美しい映画だった。私は「12歳のときに好きだった人を忘れられない気持ち」というものが正直理解できないのだけど、初恋の話に限らず、「あの時あの人と離れなければ」とか「べつの関係性を築いていたら」と>>続きを読む

夢追いウサギ(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

すごく短いけど、最後にウサギがみんなに助けを求めて、みんなといっしょに問題を解決して、さらには素敵なお家も作ることができて、ウサギ〜〜!よかったね〜〜!!!!ってなる 良い話だ

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

人生を捧げる生き甲斐とか叶えたい夢とか、そんなものがあってもなくてもこの世界は生きるに値する、みたいなメッセージはシンプルに良かった。
ただ上手く言語化できないんだけど、なぜか私が思う「いかにもピクサ
>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

見た人たちみんな「良い映画だけどつらかった」と言っている。確かに良い映画だけど、めちゃめちゃつらかった…「この家父長制を滅ぼしたい2024」って感じ。

70-80年代らしい色合いは雰囲気があるし、く
>>続きを読む

フォー・ザ・バーズ(2000年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

鳥たちの小競り合いが理由のない悪意(いやそんな大それたものじゃないんだけど)みたいな感じがして、ちょっと怖かった。羽根がとれちゃうのも怖いよ〜!

あの夏のルカ(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

魅力的なキャラクターたちと友情、美しい海と町で繰り広げられる夏の冒険、とてもキラキラしていた。そして何より、異質な他者だと思っていた存在は本当は恐ろしいものではなくて、私たちはともに生きていけるんだと>>続きを読む

猫とピットブル/キットブル(2019年製作の映画)

4.0

Disney+で鑑賞済だったけれど「私ときどきレッサーパンダ」の同時上映ということで、映画館で見られて嬉しかった〜!
ほんの短い物語なのに、悲しいこともあるけど、愛も詰まっている。猫もピットブルもずっ
>>続きを読む

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.5

抑圧からの解放を描きつつ、母親のしんどさにも寄り添って一緒に生きていこうとするところ、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」みたいだった。
あと予想の5倍くらいレッサーパンダが出てきて
>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

前作よりも政治や宗教の話をしようとしている点は面白かった。
ただ、そのわりに結局あの世界の社会システムがどうなっているのかがよくわからないというか、もう一声…!って感じだった(まあ原作にはそのへんも書
>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.0

この最低男なんか宮沢氷魚に似てるな〜と思ってたら、エンドロールで本当に宮沢氷魚でびっくりした!だって「エゴイスト」ではあんなに純粋で清々しくて、幸せを願わずにはいられない青年を演じていたのに…(私は「>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.0

キレのある映像や音楽の使い方、度肝を抜いてくるギャグとか、ちゃんとマシュー・ヴォーンの味がするけど、予想以上にロマンチックな物語じゃなかった?そして、そんなロマンチックな映画の主人公にブライス・ダラス>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

4.0

なんか公開前から不評だと言われていたけど、普通に面白かった!
何が何だかわからなくても、縁もゆかりも無くても、たまたま出会った子どもが危険な目に遭っていたら、精いっぱい助けてあげられる大人の主人公は良
>>続きを読む

犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

4.0

過去作の履修が間に合わなかったので予習なしで見たけど、まさに清々しい暴力!という感じで面白かった!思い切りは良いが湿度が高くないというか、全体的にカラッとしているので結構すっきり見られる。韓国映画、面>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

予告編だとミステリーっぽい印象を受けたけど必ずしもそうでなく、裁判で判決が出ても人生には結論がない、でも人生は続いていくから何かを選択して決断してやっていかないといけない、という話ですごく沁みた。
>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アーメッドを助けに行くキンリーよりも、ああまでしてキンリーを救ってくれたアーメッドの姿が印象に残り、確かにこれはアーメッドの物語なんだろう。そういう点では、危惧したよりプロパガンダっぽさは少なかったか>>続きを読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.5


オリジナルの映画を知らずに見たけどすごく良かった。互いの人生を生き合うというか、相手のなかにも自分がいるというか、相手のまなざしを通して自分自身を見ているような感じが“君の名前で僕を呼んで”みたいだ
>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

予想よりめちゃめちゃしんどい話だった…それでも希望を感じさせるから、歌とダンスの力はすごい。冒頭からたくさんの人たちが歌いながら踊っているだけで、生命が輝いている!と感じられるというか。
でもやっぱり
>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

予告編はホラーみたいだったけど、史実を脚色した骨太の宮廷サスペンスですごく面白かった!強大な権力を前に弱き者は生き延びるだけでも精一杯で、この映画はそれを否定してはいないと思う。その上で、私たちは見て>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

生きづらさを抱える二人が少しずつ手を差し伸べあう物語で良かった。私たちは自分自身のこともままならないし、相手のことも完全には理解できないし、いつでも助けてあげられるわけでもない、それでも手を差し伸べ合>>続きを読む

ジェントルマン(2021年製作の映画)

4.0

チュ・ジフンが最高なんだけど(「巻き込まれて焦るチュ・ジフン」も「余裕で立ち回るチュ・ジフン」も両方見られる贅沢…!)、良いチームものでもあり、プロフェッショナルの仕事でもあり、好きなタイプの映画だっ>>続きを読む

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

5.0

すごいドキュメンタリーだった。すぐ隣りにあるのに、北朝鮮という国・そこに住む人々について全然知らなかったな…と思わされた。
苦労してようやく辿り着いたベトナム(だがまだ旅は終わりではない)には明るい木
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

奇妙な映画だけど、思っていたよりずっと直球のフェミニズム映画だった!人生も身体もすべて自分自身のものだという解放の物語でありつつ、人間はもっと良くなれるはずだという社会全体に向けたメッセージもあるみた>>続きを読む

VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

荒廃した過酷な世界観と生物工学が異様に発展したテクノロジーがとにかく独特で、ダークなジブリ映画みたいというか、そんななか生き延びようとあがく主人公がとても良かった。もう少し救いがあってほしかったと思わ>>続きを読む

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

4.0

だいたいワイルドスピードで派手に楽しく、でも所々にブラックパンサーの風味も感じられてしみじみ良いな…とも思える、安定のヒーロー映画だった!
アクアマンのスーパーパワーの素晴らしさとは、「魚と話せるから
>>続きを読む

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

4.0

不安定になった社会で、分断が生じ、武力が肯定され、人々が独裁者を育み、全体主義が加速していく様子をしっかりと映し出しており、とても面白くとても恐ろしい映画だった
韓国映画は本当に、エンタメやりながら社
>>続きを読む

サイラー ナラシムハー・レッディ 偉大なる反逆者(2019年製作の映画)

4.0

RRRにも劣らない抵抗の物語であり、神話のような英雄譚であり、それでいて自由のための闘争とは民と共にあるのだということが貫かれていて良かった
ただ無事を願うだけでなく一緒に戦う女性が出てくるのも好き
>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライブ「ライフ・オブ・パイ」(2023年製作の映画)

4.0

原作も映画も知らないので「こういう話なんだ!?」と驚きつつ、パペットのゆたかな表現や、病室と大海原を行き来する幻想的な演出に見入ってしまった やっぱり舞台ってすごいな~!